ひっぽのひげ文庫 リターン vol.7 ノラネコぐんだん パンこうじょう

ひげのつぶやき 

本を読む

本離れが進んでいます。伴って商店街の小さな本屋さんも無くなりました。漫画も小説も新聞もデジタル化になり、本の存在感がなくなりつつあります。
私は五年生の時、お小遣いを貯めて小さな本屋さんで初めて「シートン動物記」を買いました。
だらしのないことにきっかけも内容も覚えていないのですが、自分の本が嬉しくて何回も何回も読んだことは覚えています。
本が好きになった瞬間ですね。

本が育てる想像力

小説や物語を読む時「場面は街中のコジャレタカフェ、主人公は菅田将暉にぴったりだ」などとイメージしながら読んでいるのです。
その文章から読みとったことを頭の中で映像化する作業です。
その映像化は、社会で生きていくための想像力に生かされます。
「こんなことしたらどうなるだろう?ピンチだけどどうしよう」など解決するには、結果をイメージ豊かに想像することが欠かせないのです。
アニメやテレビだけでは、イメージが直に飛び込んでくるので想像力は鍛えられません。
想像力が貧困だと、人の気持ちも分からず、人の道を外しがちになります。
人間らしく生きていくために、色々な本を読んで映像化して学んでいくことが大切だと思っています。
学校の国語の成績のために「本を読む」のでは身につかないでしょうね。

読書の秋です📚

ままっち!編集後記

本を読む時、自然と次の展開や主人公の気持ちを想像しますよね。生活の中でも、子供の表情や言葉から学校で何かあったのかなと感じたり、どんな気持ちでこんなことをしたのかな、と想像します。子ども達も、これから生きていく中で、すぐに答えの出ないことに直面することは多々あるだろうと思います。そんな時、すぐに諦めたり、極端な選択をするのではなく、『想像する』という手間を惜しまない人になって欲しいな、と願っています。(スッタフ:遠山)