産婆の手しごと 第10回目:春眠暁を覚えずだけど・・・暁しか見ていない

 

15分睡眠のススメ

某マンガの主人公が1秒かからずに寝付く事ができる(0.93秒らしい)ことを知った時、助産師の仕事をしていて「このスキルめちゃめちゃほしい!」と切に感じたものですが、さすがにこの速度での寝付きではないんですが、身近にできる人がいました。以前ちらっと話にでてきたお師匠さんなんですが、離島で助産師をやっていて朝になく夜になくお産で呼ばれていたこともあって、このスキル持っていたんです。

寝付くコツなどを早速教えてもらったんですが、「まとまって寝ようとしないこと」「寝れる!と思ったタイミングに何も考えずに寝ることだけに集中すること」を教えてくれたのと、その練習で15分睡眠をすすめてくれました。大学受験の時にもそういえば先生にそんな睡眠法を教えてもらったことがあったなあと思いましたが、勉強が嫌いで寝るのが好きだった高校生の自分は「仮眠とるくらいならそのまま寝る」と実践したことはありませんでした(もっと勉強していたらどんな進路だったかといまだに親にため息つかれます。そのくらい寝る時間のほうが多かった笑)

この15分睡眠なんですが、15分とはいっても、一瞬ガクッと眠りに落ちた経験ありませんか?あの後って一瞬の眠りだけどもすっきりしたことあると思います。その感じに近くて短時間なんですがちょっとすっきりします。プレママにも15分睡眠の練習を両親教室の際などに勧めています。

15分睡眠を練習してみよう
タイマーをかけて携帯をちょっと遠くに置きます(携帯が近くにあるとついつい見ちゃったり、タイマーの残り時間が気になって集中できなくなるので)。
そして目を閉じます
はじめは気になって眠れないかもしれませんが、目を閉じて横になっているだけで体力は回復します。
①②を繰り返して行く内に徐々に眠れるようになってきます。
私も練習時は逆に寝過ぎてしまったり(どれだけ寝るのが好きなんだ?笑)気になってタイマーがなる5分前にやっと眠りにつくかなという気持ちいい感じに入るところで起こされたりと、身につくまで少し時間はかかりましたが、身についたおかげで連日激務になっても耐えられるように体力の温存・気力の温存ができる様になりました。

もちろん、眠れない状態でいるママをみて、ちょっとの時間でもいいので、パパさんやご家族にはママが眠れる時間を確保できるように家事の分担や赤ちゃんを見ている時間をつくってもらいたいと思います。ママが安心して眠れるように、日頃からのママとパパさん・ご家族でのコミュニケーションを忘れないように。

『ママ、肩の力を抜いて👶』赤ちゃんからのサイン

赤ちゃんは周りの大人の精神状態に敏感な面もあるので、辛い気持ちだけがずっと表に出ているような状態だと赤ちゃんも不安定になることがあります。
これはママが「自分がうまくできなくて辛いから・・・自分のせいだ」ということではなく、赤ちゃんからもママに少し休んでのサイン、自分の力以上に頑張りすぎだよ、肩の力を抜いてというサインだと思ってください。ママの中には責任感から周りについ「大丈夫」といってしまう人もいると思いますが、まわりは任せてくれるのを待っているかもしれません。育児は一人でするものではありません。周りの人と協力してしっかり自分をいたわってあげましょう。

佐原さん
佐原さん

今月で当院は1周年を迎えることになりました。支えてくださった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。これからもよりいっそう、赤ちゃんとママ・パパのために頑張っていこうと思っていますので宜しくお願いいたします。

 

産後ケア助産院マーノ
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