>金融リテラシーが高まる教育法「5選」つづき
子どもに自分でお金を使う機会を持たせる
定額制のお小遣いとお小遣い帳を組み合わせて、計画的にお金を使う体験をさせることで「貯めてから買う」という金銭感覚の基礎を養うことができます。
貯金箱にお金を入れるクセをつける
貯金箱にお金を入れるクセがつくと、“貯める”“我慢する”“目標に向けて頑張る”といった気持ちが芽生えます。できれば、貯金箱は透明なほうがより効果的です。
そうすると、お金が貯まっていく様子もわかるし、お金を入れるたびに話を聞いたり、褒めてあげたりすることで、貯まる楽しみを感じられるはずです。
また、社会貢献も立派な金融教育になります。例えば、貯めたお金の一部を親子で一緒に寄付しに行くのも貴重な体験になるでしょう。
金融教育に役立つツールや遊びを活用する
最近は金融庁も、子どもに対する金融教育を積極的に発信しています。そのひとつが、小学生向けコンテンツ「うんこお金ドリル」(うんこドリル×金融庁)。質問に対して4コマの答えから選んで進み、解説が出てくる形式は子どもにも馴染みやすく、楽しく学べます。
また、日本銀行情報サービス局が製作した子ども向け教材「にちぎん☆キッズ——マンガでたのしく学ぼう、お金のイロイロ!」もおすすめです。
パパママが子どもに読み聞かせができるマンガとなっていて、わかりやすいです。特に、『お金ってなに?』『お金のながれ』『お金のかち(物価の安定)』という項目の中にある『モノの値段の決まり方』『インフレとデフレ どっちもこまる』は伝えやすく、子どもにも理解しやすくなっています。
ほかにも、子ども向け社会体験アプリ(無料)の「ごっこランド」も、幅広く金融教育を取り入れており、楽しく学べます。家族でさまざまなお店屋さんごっこをしながら一緒にお金のことを学べば、コミュニケーションも深まりそうです。
我が子には、これからの長い人生を幸せに暮らしてほしい。多くの親がそう願っているはずです。そのために、今最も必要な教育は「金融教育」だと思います。
かつての日本は、皆一様に良い会社か公務員を目指し、老後は年金生活で安泰……という絵を描いていましたが、これからは自助努力が必要な時代。20年ほど前からは確定拠出年金も導入されました。また最近ではYouTuberやFIRE(早期リタイア)が話題になっているように、働き方の選択肢も増えました。だからこそ、なおさら金融の基本を知らないと豊かな人生は送れません。
今後、日本の社会もますます国際化・グローバル化が進んでいくのは必至。その中で生きていく子どもたちが豊かな人生設計を描けるよう、少しずつでも金融について考える機会を設けてあげたいものです。
大人にとってもお金の知識は重要ですが、学校でもお金の教育が行われています。2022年(令和4年)、まさしく今年度から学校における金融教育が変わりましたので、一部の内容が必修化する金融教育について、必要性や学習内容が詳しく説明されているサイトがあるので紹介します。
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4歳~10歳対象、お金について学べる楽しいイベントですので詳細ご確認の上参加してみてね♪
次回は『子どもの習い事の現状』
子どもの将来に大きな影響を与える習い事。今の子どもたちはどんな習い事をしているのでしょうか。そんな習い事事情をあつまさ先生がご紹介!
次回公開予定は、2022年8月24日(水)です