ひっぽのひげ文庫 リターン vol.22 14ひきのさむいふゆ

ひげのつぶやき

「菌はダメですか?」

コロナ禍の中ですから、世の中には「除菌、抗菌、滅菌・・・」商品があふれ洗剤からスプレーなどまで、これじゃないとダメのようです。家庭でも学校でも職場でも、無菌の手術室かと思えるくらいの気の使いようです。まだまだこの先も続きそうです。
私が気になるのは、コロナ対策だと言って徹底して除菌に励むと、子どもの体に細菌やウイルスに対する耐性がなくなってしまうのではないかということです。小さい頃、野っぱらで泥まみれで遊び草の実を食べ、落としたお菓子も三秒ルールで口にして、身体に細菌やウイルスを取り込んでいたんだと思うのです。まったく衛生的ではない環境だったのですが、その中で多少の細菌やウイルスには抵抗できる免疫ができてきたわけです。
身の回りには、身体に役に立つ乳酸菌や納豆菌などの細菌がたくさんあります。除菌は相手を選べませんから全部殺菌してしまうのです。ウイルスはわからない点が多いのですが、植物の成長に役立つウイルスもあります。
現状ではある程度の除菌は仕方ないとしても、過剰に過敏に何でもかんでも除菌だ殺菌だという世の中に流されずにいたいもんです。
三月にはマスクの判断が求められそうです。周りを見てではない大人の判断が必要になりますね。

「ベロニカの花」春が待ち遠しいなぁ

編集後記

コロナになって丸3年が経ちました。子どもたちは、ごく当たり前のようにどこに入店するにも何も言わなくてもアルコールスプレーをシュッ。マスクを外してOKの世の中になっても、絶対外したくない!という子もいるそうです。なぜなら、「不衛生に感じる」からだそう。物心ついたときから、【マスク手洗いアルコールスプレー密を避ける】を強制されていた子どもたちに、今までの”本来の生活”を取り戻してあげるには段階が必要そうです。どれが正解で、これは不正解ということではなく、各家庭ごとに決めた判断を尊重して過ごしていけば、自然と気が付いた頃にはみんな素顔で笑い合える日本になっているのかな?早くその時が来るといいな~♪(ままっち!編集部 谷間)