函館市神山にある【えほんカフェひっぽ】。店主の中川裕司さん(通称 ひげさん)がおすすめの絵本を紹介してくれます。子どもだけでなく、大人にも響く絵本の数々をお楽しみください。
『ひげのつぶやき』では、父であり、教員経験のあるひげさんが見つめる子育てや日常のアレコレを綴ってくれます。これが心に沁みるんです~。どうぞご覧ください。
読者の皆様こんにちは。ひっぽのひげです。
ついこの前まで、暑い暑いと言っていたのがウソのような寒い日が続いています。
これで、普通の北海道なんでしょうが、その変化の大きさに身体も心もついていけない感じです。インフルエンザが早くも流行りだし学級閉鎖も出ていますが、皆様お変わりありませんか。ひっぽは体調を崩すことなく、変わらずボチボチと営業しております。
さて、今月の絵本です。
「リンドバーグ」~空飛ぶネズミの大冒険~
作:トーベン・クールマン 訳:金原瑞人
発行:2015年 定価:本体2,200円+税
ブロンズ新社
知りたがり屋の小ネズミが主人公です。
仲間たちが「ネズミ捕り」にやられていなくなり、小ねずみはアメリカを目指します。アメリカ行きの船に乗ってみたものの見張りのネコに追いかけられて下水道に逃げ込みます。
そこで見たのはコウモリ。「そうだ!羽を作ってアメリカまで飛んでいこう!」飛んでみたものの、大失敗で線路脇に墜落してしまいますが、そこで見たのは蒸気機関車。「そうだ!羽に蒸気エンジンを付けよう!」飛べたものの重たくて墜落。考えた末にたどり着いたのは、蒸気エンジンを取り付けた羽ではなく、翼のある飛行機でした。かくして小ネズミはアメリカにたどり着きます。
1927年、初めて飛行機で大西洋を横断した「チャールズ・リンドバーグ」のお話と重なります。
絵本の装丁がアンティークで素晴らしい、小ネズミやネコ、コウモリ、背景などの絵がリアルで素晴らしい。
すっかりひげお気に入りの絵本の一冊になっています。

公式サイトからプロモーションビデオを見ることができます。
小ネズミの大冒険の準備にワクワクする素敵なアニメーションです。絵本も是非読んでみたくなりますよ!
他にも、エジソンやアインシュタインなど偉人たちをテーマにしたシリーズがあるようです♪
「夢を抱いて、頑張るのだ!」などと無責任に熱く檄を飛ばすつもりはありません。
実際に夢を描けない子も大人もいますからね。「夢」というと希望にあふれた未来なんてことになって、嘘くさいものになってしまいそうです。
「10年後、どういう自分でありたいかな?」
後輩と呑んでいる席で尋ねることがよくあります。
「変わらずに学級担任を続けていたいですね」とか「退職して、畑を耕してるかな」などの反応があったのを覚えています。夢ではなく、現状からつながる10年後を思い描くことが大切だと思うのです。それが実現されるに越したことはありませんが、結果にこだわってはいけません。考えが変わったり予想外の事態もあるでしょう。しかし、自分の未来像を描きながら生きていくことが、日々の充実につながるのではないかと思うのです。10歳の子どもにはちょっと無理ですね。30歳なら10年後は語れます。
71歳のひげの10年後は~ひっぽに立ち続けて冗談飛ばしながらフライパンを振り珈琲を淹れ、ついでにひげ文庫を書き続けてる~なんていうのはどうでしょうかね。
今年も残り3ヶ月を切りました。
なるべく日中は陽の暖かさを部屋にため込めるよう、
カーテン全開にして暖房代を節約しようとあがいています。
さて、今回のつぶやき「10年後…」。
10年後どうなっているのか、楽しみ+ちょっと怖いような。
未来が怖く感じる世の中に少し寂しくもなりますね。
とはいうものの、私も「こんな風になっていたいな~」とよく想像します。
そして想像するだけじゃなくて「言葉にする」ようにしています。
そうすると自然とその方向にむかっている気がするんですよね、【言霊】ってやつです。
先日、イヤイヤ期の子どもの対応を紹介する子育て番組を真剣に見ていた息子(小4)。
そんな真剣に見て面白いの?と聞くと、
「将来自分の子どもがこうなった時のために役に立つなと思って」と息子。
まさかの回答に笑ってしまいました。
一丁前に父になった自分を想像していたんですね。
20年後?役に立つといいね♪
ままっち!編集部 Tammy
えほんカフェひっぽ
住所 函館市神山3丁目64-2
TEL 0138-87-2691
営業時間 11:00~18:00
定休日 毎週火、水曜日
HP http://hakodate-ehoncafe-hippo.com/
Instagram https://www.instagram.com/_cafe_hippo/