函館市神山のえほんカフェひっぽ 店主の中川裕司さん(通称 ひげさん)がオススメの絵本を紹介してくれます。今回はどんな絵本と出逢えるのでしょうか📚さらに、ひげさんが綴るエッセイ【ひげのつぶやき】も掲載中!ご自身も父であり、教員経験もあるひげさんが見つめる子育てのアレコレ。どうぞご覧ください♪
作:長谷川 義史(はせがわ よしふみ)
絵本館
本体価格:1,430円(税込)
あらすじ
おじいちゃんの口ぐせは、どんなことがあっても「いいから いいから」。そんなおじいちゃんとぼくは、温泉旅行に出かけます。すると晩ご飯がなんと三人前?でも「いいから いいから」。夜寝ているとおばけが出てきて、震えるぼくを尻目に「いいから いいから」。なんとも迫力ないおばけと一緒に温泉に「いいから いいから」。湯上りにおばけとビールを一杯です。次の日、お家に帰るとまぁ大変‼️さて、結末はいかに!
読者の皆様、こんにちは!足早に季節は、すっかり秋ですね。いかがお過ごしでしょうか。今月の絵本は、長谷川義史さんの愉快な絵本「いいから いいから②」です。長谷川義史さんは、独特の絵と語り口で、沢山の絵本を出されています。この「いいから いいから」もシリーズで5巻を数えます。
私は二人の孫がいますが、このいいからいいからシリーズを読むと『こんなおじいちゃんでいたいなぁ。』と、しみじみ思います。うちの親父が頑固だっただけに余計にそう思います。「いいから いいから」と何でも許しちゃう甘いおじいちゃんではないのですよ。何でも包み込んでしまう気持ちの広さなのです。
いつも笑顔で欲もなく、何事にも動ぜず、人を思いやり、出来ることをしてあげる、なかなかこんな生き方はできないものですし、憧れてしまいます。一昔前の御年寄像なのでしょうね。ぜひ、お子さんと一緒に読んでみてください。
たいていの事に「いいからいいから。」って言える懐の深さ、私も憧れます。子どもたちに小言を言う前に「いいからいいから」と心の中で呟いてみたら、そんなにガミガミすることじゃないかも♪って思えそうですね(*^^*)シリーズ通して読んでみたい一冊です。
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