ひっぽのひげ文庫 リターン vol.13 りゅうとまゆ

ひげのつぶやき
「ひとつのこと」
先日、初めて小学校1年と5年の道徳の教科書を読んでみました。こんなに詰め込まれて、しかも評価までされて子どもも先生も大変だなぁ、と思いました。
教科としての道徳で徳目(仁・義・考など道徳の分類)を教え込むのではなく、他人のごみでも拾う、お年寄りに手を貸す、席を譲る、笑顔で挨拶するなどの行動を通じて道徳は身についていくのだろうと思ってきました。そこで「ひとつのこと」。

孔子の論語の一節に「己の欲せざる所、人に施すこと勿れ」(おのれのほっせざるところ、ひとにほどこすことなかれ・・・音読が気持ちいいです。一年生でも暗唱できます。)というのがありますが、これだけでいいと思うのです。

要するに「自分がやられて、嫌なことは人にするな」ということですが、もう一歩進めて学級の子どもたちに語っていました。それは「自分がやられて、嬉しいことを人にしよう」ということです。能動的な行動の目標として子どもが意識して欲しいと願っていたのです。大人にもこれだけで十分なんですが・・・。

ままっち!編集後記
道徳って、人と人の関わりの中から色々なことに気づく実践の教科ですよね。大人である私たちの在り方を見て、子ども達が自然と教科書で伝えたい考え方や振る舞いが身につくと、素敵な世の中になるな~と感じています。ままっち!編集部:遠山