ひっぽのひげ文庫 リターン vol.25 うごきません。

ひげのつぶやき

「できるを重ねる」

年齢を重ねると、いろいろなことができなくなります。私も今月で69歳になりましたから、夜更かしができない、全力疾走なんかできない、細かい字が読めない、人も物も覚えられない等々、できなくなったことだらけです。 でも、悲観はしていません、当たり前のことだからです。まだまだ、ギターで歌える、ちゃんと朝起きれる、焼酎も飲める、こうして原稿を書かせていただける等々できることを見るようにしています。
思い起こすと、生まれたばかりの我が子には、座れた、ハイハイできた、つかまり立ちが出来た、ママって言えた等々、できるを重ねてきたはずです。ところが子どもの成長に伴って いつの間にか、かけ算九九ができない、漢字が書けない、言うこと聞かない、勉強しない等々、「できない」が主流になっていませんか。「できる」を見つめてますか。
いくつであっても「できるを重ねる」ことが、人としての成長につながるはずです。いつまでも子どもの「できる」を見つけてあげられる大人でありたいと思うのです。

編集後記

今回のつぶやき、胸にグサッと突き刺さりました。子どもが小さな時は「できない」ことなんて探したこともないのに、なんで大きくなると「できる」より「できない」に注目してしまうんだろう。ちなみに私が息子に最近言った「できない」は、お箸がちゃんと使えない、片付けができない、トイレの蓋が閉まっていない。でも、ごはんをたくさん食べられる、妹と一緒に仲良く遊べる、うんちが一人でふけるの「できた」がその裏にあったなぁ。ハッとさせてくれた、ひげさんのつぶやきに私も大切なことに気づくことが”できた”!
(ままっち!編集部 谷間)