第28回【前編】
前回のmuku handmade 遠山陽太郎さんからバトンが渡ったのは、ドキュメンタリー写真家の佑木 瞬(ゆうき しゅん)さんです!
『写真と花』という撮影イベントをmuku handmadeで開催するなど交流があり、ご紹介に繋がりました。ぜひご覧ください♪
北海道今金町出身のドキュメンタリー写真家、佑木瞬(ゆうきしゅん)さん。函館と東京を拠点に活動されています。「何か特別な出来事ではなくても、日常の生活の一瞬一瞬が立派なドキュメンタリー」と話す佑木さんの作品は、見慣れた風景なのにどこか愛おしい瞬間が溢れている、そんな温かさや懐かしさを感じる作品だな感じました。
この道に進んだきっかけは写真好きな親戚のおじさんでした。おじさんの大きなカメラのファインダーを覗いた瞬間、背景がぼやけ、つつじの花がぐっとフォーカスされたその様に引き込まれ、写真の世界に興味を抱くようになった当時10歳の佑木さん。「誕生日プレゼントとクリスマス一緒よ」と一眼レフカメラをお母さんがプレゼントしてくれたそうです。
「”カメラは趣味にしなさいよ”と母に言われていたんですけどね、そうはいきませんでした(笑)」とほほ笑む佑木さん。
その後、私立遺愛女子高等学校の写真部に所属。卒業式、紙吹雪の中を走り抜ける先輩たちを撮った「旅立ちの日に」と名付けた写真がベネッセチャレンジチャレンジ写真部門で最優秀賞となる。これをきっかけに、写真を作品にして外に出していく意識が芽生えたといいます。その後、当時の女子寮生活を撮った作品で、新風舎平間至写真賞ハミングバード賞を受賞。有名アーティストの撮影も手掛ける平間至(ひらまいたる)氏に認められた嬉しさは自信に繋がり、写真集『女子寮の中』を出版、本格的に写真の道に進むことを決心しました。
日本写真芸術専門学校へ入学後は、寝ても覚めても写真に触れる日々。そんな生活の中でも、半年間の海外研修が佑木さんを大きく成長させてくれたました。台湾、ベトナム、カンボジア、タイ、インドなどアジア各国を回り学んだこと、それは【1枚の写真を撮る覚悟】。
「初めて会う人にいきなりカメラを向けてシャッターを押すのって結構勇気がいるんです。海外で言葉が通じない状況でひたすら写真を撮ることで根性みたいなものも身に付きましたね。写真を通じてとれたコミュニケーションに、自分が写真を撮ることの意味を感じられたとても貴重な体験でした。」
”記憶を記録に”と想いを込めた佑木さん、写真館で撮るのとはまた違った自然体な姿をおさめてくれる写真にぜひ皆さんも触れてみてください。
私も息子の入学に合わせて撮って欲しいなぁ~♪
後編ではままっち!特別価格の撮影プランをご紹介しますので、ぜひご覧ください!