第51回【前編】
前回ご紹介したみかん箱 國嶋莉々さんからバトンが渡った51人目のゲストは、学童クラブひのてん 主任「横山 南海子(なみこ)」さんです。
前回のCheer up!Baton.50でご紹介した会員制の子ども第三の居場所「みかん箱」。同じ建物(カルチャーセンター臥牛館)1階にあるのが、同じく株式会社ヒトココチが運営する『学童クラブひのてん』です。今回は主任 横山南海子(なみこ)さんにお話しをお伺いしました。
『学童クラブひのてん』は、はこだて国際民俗芸術祭を企画していることでも有名なバンド「ひのき屋」(同運営母体)が始めた学童保育所。他に「てんからとんころ」「さんさんさん」と計3つのクラブがあります。
自然と芸術に触れながら成長していけるのが特徴で、支援員の皆さんも個性豊かなメンバーが揃います。
横山さんは、9年前に地元兵庫県から函館へ移住、先でも紹介した「はこだて国際民俗芸術祭」に通訳で携わっていたお姉さんの紹介で、ボランティアスタッフとして参加したことが移住のきっかけでした。ワーホリから帰国後のタイミングということもあり、異国の人たちと触れ合いながら函館で過ごした時間がとても楽しかったそう。地元に戻るも、北海道に行きたい熱は冷めず、札幌のゲストハウスでの住み込み、知床や網走をバスで1人旅するなどし、最終目的地 函館に到着。ヒトココチ代表 曾我氏の紹介のもと、学童クラブひのてんの支援員として現在に至ります。
段ボール2箱でやってきた函館で気が付けば9年の時が経ったと思い出を振り返る横山さん。
「末広町にあるひのてん、毎日函館山に向かって自転車で出勤していると、山の色付きに四季を感じます。すぐそばには海があり、夜は見上げると静かな街並みに綺麗な月、雪景色から少しづつ暖かくなる季節の移り変わりに、春を待ちわびるワクワク感。春が来るのがこんなに嬉しいだなんて今までは感じることはありませんでした。そんなところに函館の良さを感じます。」
当初は学童クラブで働くにあたり、子どもたちへどんな声かけや対応をすればよいのか戸惑いもあったといいます。ですが、他学年への気遣いや助け合いをしながら、学校とは違う「学童」という空間で伸び伸びと過ごす子どもたちと触れ合う中で、自然体のまま新しい経験をたくさんしてきましたと横山さん。
雨の日以外は、寒い日も暑い日も外で遊ぶ学童クラブひのてん。登山や釣り、保護者も参加してみどりの島で開催される”みどリンピック”運動会、夏には奥尻島などに3泊4日のキャンプにも出かけます。
”ひのてん祭り”では、児童たちが作った作品や地元の農家さんから仕入れた野菜を販売したり、太鼓を演奏しながら練り歩くなどし資金を集め、高学年が参加する卒所旅行に活用。
町内会の方々やご近所の皆さんとの交流も大切にしながら、地域で子どもたちの元気な姿を見守っています。
「学童クラブひのてん」は、青柳小学校・弥生小学校・あさひ小学校の児童が通う毎日会員の他、校区関係なく通える土曜日会員、長期休みに通える長期会員があります。
長期会員など入所については状況に応じて相談が必要ですので、気になる方はお問い合わせください。
さすが「ひのき屋」さんが始めた学童!
日々の活動がわかるInstagramも是非チャックしてみてね♪
Cheer up!Baton.51 後編【4月30日(火)公開】
後編では、横山さんからままっち!をご覧の方へメッセージをご紹介♪