ひっぽのひげ文庫 リターン vol.16 あくび

ひげのつぶやき

「ゆずること」
ひっぽでの実際のエピソードで「お便りひっぽ138号」に書きました。
小上がりに小1の男の子とお母さん。そこへ小さい子を抱いた親子連れがご来店、小上がりが使えないと伝えても「テーブル席で大丈夫です。」というのでご案内しました。
男の子がうつむいています。お母さんは「譲ってあげよう」と説得したのですが、頑として受け入れません。自分より小さい子だし譲りたいけど、ここで遊びたい・・・男の子の葛藤がうつむかせているのです。
あとから来た親子連れは、基本的にはお断りしています。双方の親も子も居心地が悪くなると思うからです。

お母さんにこんな話をしました。
「無理強いしなくてよかったですね。すっと気持ちよく譲るのは高学年でもかなり難しいのです。譲れないのはとても子どもらしいわけで、1年生で出来たらちょっと気味が悪いですよ。こういう葛藤する場面を経験して成長していくんですよ。」

ままっち!サポーターさくらさんコメント
「譲ることが美しい」と、私はいつ学んだのだろう…と考えてしまいました。その場を丸く収めたいがために、ついつい息子にも「貸してあげたら?」「どうぞってしようね。」って言っていることに気が付きました。
小さな頃に本人の気持ちや本心をよく聞いてあげることが大事なんだなぁ。私も一緒に葛藤しながら成長していきたいです!

無理せず育ってほしい「ゆずるこころ」