文部科学省の「子どもの学校外での学習活動に関する 実態調査報告」によると、小学生の約80%が何らかの習い事をしています。また、学研教育総合研究所の「幼児白書」2019年調査によると習い事をしている未就学児の割合は56.8%で、4歳、5歳、6歳と年齢が上がるにつれ習い事をしている割合は上昇していきます。
また、保護者が支出する学習費用(学校教育と学校外活動)も近年増加傾向にあります。知育効果・身体能力などを高める習い事を、「子どもの未来への投資」として積極的に習わせる家庭が増えています。なお、知育がもたらす代表的な効果は主に、集中力、思考力、想像力、空間認識力、巧緻性です。
今回は、小学生の習い事事情を、学研教育総合研究所「小学生白書(2021年版)」に基づいた「習い事の人気ランキング25」を参考に紹介したいと思います。
「現在習っている習い事はありますか?」という問いに小学1年生から6年生までの男女1200名が回答
第1位「水泳」…26.7%
第2位「学習塾」…18.1%
第3位「英語塾・英会話教室」…16.9%
第4位「通信教育」16.7%
第5位「音楽教育(歌や楽器など)」15.3
第6位「サッカー・フットサル」…7.1%
第7位「体操教室」…6.5%
第8位「書道」…6.2%
第9位「習字」…6.0%
第10位「そろばん」…5.8%
人気の習い事【11位~25位】までの割合
第11位「その他のスポーツ」…5.5%
第12位「ダンス(バレエ以外)」…4.5%
第13位「武道(柔道・空手・剣道)」…3.9%
第14位「野球・ソフトボール」…2.8%
第15位「バレエ」…2.5%
第16位「プログラミング・ロボット教室」…2.4%
第17位「バスケットボール」…1.8%
第18位「絵画教室・造形教室」…1.3%
第19位「趣味(手芸・料理など)」…0.4%
第20位「ゴルフ」…0.3%
第21位「ボルダリング」…0.3%
第22位「将棋・囲碁」…0.3%
第23位「スケート」…0.2%
第24位「演劇」…0.1%
第25位「その他」…1.7%
人気ランキングから見える!習い事のトレンドは?
人気の習い事ベスト5は水泳・英会話・塾・通信教育・音楽教室。この5つは定番の習い事ではないでしょうか。これらの習い事の共通点は知育効果・身体能力アップ効果が高いというこが知られていて、30年以上にわたって保護者から高い支持を得ています。
初めての習い事として選ばれることも多い水泳。人気の理由は「体も頭も効率良く鍛えられること」です。
★心肺機能が向上する。★全身運動により身体能力が向上する。★脳の発達を促進する。★水での事故の生存率が上がる。★記録と向き合うことで競争心・忍耐力がつく。
運動の習い事でありながら、高い知育効果が知られている水泳。息継ぎのタイミング、水中姿勢の調整など「泳ぐ」ためには、脳と体の連携を細かく制御する必要があります。その結果、脳の発達が促進されます。
第2位 学習塾
学校の授業を完璧に理解し、成績アップを目指す塾。通っている学校の授業の進捗に合わせて指導が行われることが多いです。また、学校の授業を応用した読解力・論理的思考力・表現力などが試される課題に取り組みます。
★専門の講師から教わる安心感がある。★同じ目標を持つ仲間と学ぶことで向上心・競争心が芽生える。★授業に自信を持って臨める。★学習習慣がつく。★先生に質問がしやすい。
英語は小学校の必修科目であり、グローバル化が進展する日本社会でも必要性が高い言語です。学び方、働き方が多様化する現在、英語の知識・コミュニケーション能力を持つことでさまざまな可能性が広がります。
★英語4技能がバランス良く身につく。
4技能=読む力(Reading)、聞く力(Listening)、話す力(Speaking)、書く力(Writing)
★文法を中学入学前に学んでおくことで、英文読解問題に強くなる。
★英語を話すことに抵抗がなくなる。★英語のコミュニケーション能力が育つ。★英語を聞き取る力がつくことで、リスニング問題に強くなる。
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