ひっぽのひげ文庫 リターン vol.19 まいごのたまご

ひげのつぶやき

「学力テスト」
正式名称は「全国学力・学習状況調査」というもので、小六と中三を対象に4月に実施されました。全国平均に対して桧山管内が好成績、函館は並み、渡島管内は落ちていると新聞に報道されていました。

そもそも・・・
テストは教師の教え方の反省材料だと、私は思ってきました。50点しか取れなかったのは、私の教え方がその子には合っていなかったということなのです。小学校では(今はどうかわかりませんが・・・)100点取れて当たり前というテストを作ります。だから、一年生だとほとんどみんな100点なのです。学年が進むと、どうしても理解に差ができて100点は難しくなってきます。現場にいた時、一人ひとりの理解に応じて教えなければならないのに、それもできずにテストして、「あぁ、この子はわかってなかったんだ」ということばかりで、教え直しは欠かせませんでした。

平均値に・・・
テストがそういうものなら、学力テストの平均をだすこと自体、更にその平均と比べて、渡島管内が函館が何ポイント下回ったなんて、何の意味もないと私は思うのです。間違ったところをやり直す機会すらありません。ところが何でも比べたがる偉い方々はたくさんいらして「平均を上回るための学校での施策が必要だ」という声が主流です。子どもを置き去りにした教育は、どこに進んでいくのでしょうか・・・永遠の課題です。

家庭では・・・
学校のテストで子どものつまずきが何処にあるのか見つけることが大切です。親はそこを教えることには適してませんから「先生にもう一度聞いてごらん」と後押しするのがいいでしょう。平均値と比べたりすることがないように・・・。

ひげさんが洞爺湖で見た虹。紅葉と相まってとても素敵。

編集後記
「平均」にとらわれると、大切なことを見失うなぁと親になってから思うようになりました。それまでは、「平均を超えていればまぁオッケー」みたいな感覚がどこかであったと思います。平均的であることが悪い事ではないけれど、そこを目標にするとその子の良さをぼやかしてしまう気がするんです。だからと言って苦手なことはほっといてOK!とは言い切れないのが親の辛いところですよね。ひげさんの言うように、そんな時は先生に任せちゃおう!その代わり、子どもの得意なことは大袈裟くらいに褒めちぎって「あんたは頑張っててえらいよ!」とちゃんと伝えてあげられる母でいたいな~なんて思います。(ままっち!編集部 谷間)