『あつまさ先生の道しるべvol.30』~小学校入学準備で大切なこと(第2弾)~

この春、新入学を迎えるお子さんを持つママパパ、お子さんの卒園おめでとうございます。
以前にも『あつまさ先生の道しるべ』でご紹介した【小学校入学準備で大切なこと】について、改めて触れながら小学校校長としてのご経験を持つあつまさ先生に教えてもらいましょう。

あつまさ先生
あつまさ先生

小学校入学は、今後の学校生活すべてのスタートになるとても大事な節目です。入学準備で大切なことは、これから徐々に親の手を離れていく子どもが、一人で考え行動できるように支援することです。お子さんが学校で安心して過ごせるように、準備し身につけておくとよいことを、vol.6で紹介した内容に補足してお伝えします。焦らず、ゆっくり、一つずつ、できたことを褒めながら、時間をかけて少しずつ準備してみてはいかがでしようか。

 

 『小学校入学準備で大切なこと』 

通学路を親と一緒に歩いて安全を確認しておく

交通事故件数が多いのは小学1年生の登下校の時間とも言われています。
また、声かけ事案や性犯罪に遭遇する危険性も高い学齢でもあります。

①園で学んだ「交通ルール」を実際の通学路で確認
②歩道や横断歩道、車道と歩道の区別がないところの歩き方や渡り方
③危険な場所の確認(交通量が多いところ・信号がない交差点・危険な壁や塀など)
④町会や学校等で作成している「防犯マップ」を参考にして
⑤防犯ブザーの使い方、不審者に遭遇したときのSOSの発し方や逃げ込む場所の確認
⑥晴れの日・雨の日・雪の日・風雨や風雪が強い日等の歩き方(傘のさし方も)
⑦通学途中、忘れ物に気づいても家まで取りに戻らないように
⑧登下校は、なるべく複数の友だちと一緒に

トイレの使用の仕方やタイミングを練習しておく

行きたいときにトイレに行ける自宅や園とは違い、学校では「休み時間」のうちに行っておくことがルールなので、「行けるときに行っておく」習慣を。

①和式トイレも使えるように(小学校のトイレは洋式ばかりではありません。遠足や野外 活動先の施設は、和式が多いのが現状)
②トイレ使用後の水の流し方(自動に流れない場合が多い)
③トイレットペーパーの使用の仕方(トイレットペーパーが無いときも想定して)
④排便(特に大便)のタイミング…始業前(登校・下校前も)に済ませておく
⑤我慢できない場合は、授業中や活動中でも先生や周りの人に勇気をもって言う

あいさつ・返事がしっかりできるようにしておく

初めて出会う友だちや先生方に、心のこもった挨拶や自己紹介ができると、小学校 のスタートを上手くきることができます。

①そのためにも、普段から「おはよう」「おはようございます」「いってきます」「いただきます」「さようなら」「ただいま」「おじゃまします」「おじゃましました」「おやすみなさい」等を元気な声で言える習慣を
②名前を呼ばれたら「はい」とはっきり返事ができるように
③入学当初、自己紹介する場面が多くあります。名前、出身園、好きな遊びや食べ物等々

言えるように練習しておくと安心

自分がされて嫌なことは、友だちにもしないように

韓国のことわざに「行く言葉が美しければ、来る言葉も美しい」があります。その意味は、相手に対して良い言葉をかけたり善い行いをしたりすれば、相手も同じように返してくる。
「ごめんね」⇔「ごめんね」 「おめでとう」⇔「ありがとう」

①間違って嫌なことをしてしまったときは、「ごめんね」と謝る
②もし、友だちから嫌なことをされたら、「やめて」とはっきり言う
③友だちから良いことをされたら、「ありがとう」と笑顔で言う

アナログの時計を読むことができるように

時間割の通り活動する小学校。時計が読めると見通しを立てやすく安心です。また、 時計を見ながら登校の準備もできる。

①「あと10分」「もうすぐ8時」など生活で使う時間の概念を説明しておく
②起床・トイレ・朝食・登校・帰宅・夕食・入浴・就寝等のだいたいの時刻がわかる

ひらがな・数字のある程度の読み書きができるように

さりげなく「五十音表」を掲示しておいたり、「数字カードやおはじき」等を用意したりして遊び、ひらがなや数字に興味をもたせるようにしておく。

①自分の名前の読み書きができる
②鉛筆の持ち方や削り方、鉛筆の研ぎ先の危険性がわかる
③日本地図や世界地図を掲示しておくと、ニュースに興味をもつようになります
④塗り絵や折紙遊び等で、指の巧緻性を高めておくと文字や数字が上手に書けるようになります

身支度や勉強道具等の準備が自分一人でできるように

お子さんが登校するためには、毎日多くの準備が必要です。時には、手を貸しながら一緒に準備し、徐々に一人でできるように支援してみては。

①自分で着替えができ、脱いだ服をたたむことができるように
②脱いだ靴をそろえて棚に置く
③時間割やお便り等を見て、必要な用具を前日に準備しておく
④カバンの中には、教科書、学習用品、ティッシュ・ハンカチ、マスクケース、お便りファイル、クロームブック(ノートパソコン)等が入ることになるので、かなり重くなる
⑤当番によっては、給食の白衣の持ち帰り等もあるので、忘れ物がないようにチェックが必要
⑥靴やエプロンの紐、縄跳びなどを結べるように

「早寝・早起き・朝ご飯」等の規則正しい生活習慣を

園とは違う小学校の時間割、スムーズに学校生活に慣れるためにも、生活のリズムを少しずつ整えていけるようにしておくことが大事。

①十分な睡眠をとり、余裕をもって朝の支度をすませ安定した状態で授業にのぞむように(朝起きる時間は、学校の始業2時間前をめどに)
②朝食は午前中の脳や身体のエネルギー源、集中力や体温を高める

給食で困らないように、時間内で食べられるように

昼食の時間も決まっているため、時間内に食べなければなりません。小食や偏食でなかなかそうはいかない場合には、一定量食べて栄養をとる努力を。

①食物アレルギーや偏食等があれば、事前に先生に知らせておく
②給食が嫌で、学校に行くことを渋る子も入学当初見られる

家庭学習や宿題は、決められた場所や時間にできるように

宿題は、親の目が行き届く食卓テーブルなどで時間を決めてさせることをお勧めします。一緒に考えたり、アドバイスしたりすることで、学校での勉強の様子を知ることができる。

①勉強する時間は、お子さんと相談して決めるように
②机や棚は、どのように整理整頓して使うと効率よく勉強ができるか、一緒に考えておく
③家で過ごす時間割表を一緒に作り、壁に貼っていつでも見えるようにしておく

 

息子も昨年入学し、早いもので1年が経とうとしています。
習慣をいきなり変えることは大人も難しいはず。徐々に入学にむけて整えていくと安心ですね♪

 


 

次回は、「宿題」から自分で決める「家庭学習」へ 
家庭学習の習慣を身につけるためにどうしたら良いかをご紹介します。お楽しみに♪
【公開予定日:2023年4月19日(水)】