函館市神山にある【えほんカフェひっぽ】。店主の中川裕司さん(通称 ひげさん)がおすすめの絵本を紹介してくれます。子どもだけでなく、大人にも響く絵本の数々をお楽しみください。
『ひげのつぶやき』では、父であり、教員経験のあるひげさんが見つめる子育てや日常のアレコレを綴ってくれます。これが心に沁みるんです~。どうぞご覧ください。
ジメジメとした暑い日が続いていますが、お変わりありませんか。今では、すっかりクーラーのお世話になっておりますが、私が子どもの頃(東京でしたが・・・)どこの家にもクーラーなんてなかったのに、みんな普通に暮らしてましたね。どうしていたんでしょう。
「おめんです」
作・絵 いしかわこうじ
出版:2013年 定価:本体1,100円+税
偕成社
「こわーい おにのおめん かぶっているの だあれ?」右のページの半分をめくると「もおー つのが かっこいい うしさんでした。」
次は、おたふくのお面とブタさん、だるまさんと・・・続きます。
ほんとに単純なしかけ絵本なのですが、うしさんの優しい笑顔が可愛いのです。小さい子の喜ぶ顔が目に浮かびます。お面をかぶっている様子からその動物を当てることもできそうです。子どもは、気に入った絵本なら擦り切れるまで何回でも手にします。そんな一冊になりそうなかわいい絵本です。
しかけ絵本、大人になっても何が隠れているのかワクワクします。しかもこの絵本はめくったお面を顔にあてて遊ぶこともできるんですねぇ♪何歳になっても楽しめるので、兄弟姉妹で読み聞かせるのもいいかも♪
前回からの続きです。
残念ながら学校社会は比べることだらけなんです。子どもは「あの子にはかなわない」「あいつよりまし」という風に、自分と相手を比べることで自分の居場所を確認しているのです。
学校には期待できませんので「比べないこと」を教えるのは親の役割です。
「あのこにはかなわない」を受けて『あなたにはこんないいところがあるよ』、「あいつよりまし」を受けて『あなたはもっとやれるはず』、などと前向きに励ますのが大切で、そういう親の「比べない」考え方がそのまま自然体の教科書になるはずです。
私たち大人もつい「比べて」しまいます。持ち家がどうだの、車種がどうだの、マスクは周囲に合わせて、しまいには『うちの旦那ときたら・・・』などと、どうしても比べてしまうのです。
何事も「比べない」考え方で、ずいぶん自然体になっていくのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
「比べないこと」「ありのままを愛すること」を深く心に刻んだ出来事が最近ありました。ブログにも綴ったのですが…忘れ物が多い息子。ついつい他の子はどうなんだろうを気にして心配になり、それがイライラになる最悪ループに陥っていました。そんな時、「抜けた歯」を学校に忘れてきた息子の姿を見て大笑い。可愛い奴だなぁと思いました。そもそも人には得意不得意があって当たり前なのに、不得意に着目して他の子と比べて怒って、私は何をしていたんだろうっと、頭をスコーンと叩かれ目が覚めた気分でした。
目の前にいるこの大切な息子のありのままを丸っと愛さなければと、今更気がついた出来事でした。
さぁ、子どもに対しては心を改めたので、お次は旦那さんにも(笑)
ままっち!編集部 Tammy
えほんカフェひっぽ
住所 函館市神山3丁目64-2
TEL 0138-87-2691
営業時間 11:00~18:00
定休日 毎週火、水曜日
HP http://hakodate-ehoncafe-hippo.com/