『あつまさ先生の道しるべvol.35』~長縄跳びの勧め~

子どものころ、特に就学前に、遊び感覚で楽しめる長縄跳びをしておくことで、様々な効果が期待されます。今回は、長縄跳びの効果について、幼稚園での長年の勤務経験をもとに紹介したいと思います。

あつまさ先生
あつまさ先生

幼稚園児は、好奇心旺盛でエネルギッシュ。お遊戯室で自由に遊べる時間には、ステージ前の定位置には、長縄跳びに挑戦する子がいつも集まります。回し役は園長だった私。

年中児は、連続跳びに、年長児になると、難しい技に挑戦。見事跳べた時の誇らしげな満面の笑顔は最高。見物している年少児や友だちも、自然とその輪の中に入ってきます。

 

遊び感覚で挑戦できる長縄跳びの効果

体力、持久力がつく
長縄跳びは、足腰を中心に、腹筋、背筋など、体の様々な筋肉を使うので、回数を多く跳べば、体幹が鍛えられ体力、持久力がつきます

バランス感覚や集中力、忍耐力がつく
タイミングよく、集中して跳ばないと、縄に引っかかってしまうので、工夫したり練習を重ねたりすることが、バランス感覚や集中力、忍耐力、決断力を養うことにつながります

★リズム感がよくなる
長縄跳びは、一定のリズムで腕や足を動かす必要があるので、リズム感が鍛えられると、他の運動や音楽などにも応用が効きます

★協調性が身につく
友だちと一緒に2人組や複数人で長縄跳びするには、息を合わせて跳ぶことが必要。遊びなので自然と協調性が身につくので、友だちづくりにも最適です。

★運動神経がよくなる
体力やバランス感覚がつくので、いろんな場面でふさわしい動きがとれる運動神経が鍛えられます

★脳の活性化にもつながる
長縄跳びは有酸素運動なので、脳の血流が良くなり、記憶力や認知能力がアップするという文部科学省の調査結果もでています

★長縄が跳べると短縄跳びがスムーズに
小学校では、体育の授業で低学年から縄跳びを取り入れるところが多いので、就学前に長縄跳びができていると、不安なくスムーズに短縄跳びに挑戦できます。まさしく、長縄跳び遊びは、縄跳びの導入に最適です。

縄まわしのコツは

縄まわしのコツは、回すスビードを跳び手のタイミングに合わせて微妙に調整すること。そのためにも、回し手は一人で、縄の片方は壁やイスなどに固定しておくと回しやすいです。縄は、ちょっと太めの荷造り用ロープ5m程の長さがお勧めです。

1回でも跳べたらしめたもの、「すごいね!」「1回跳べたら、10回はすぐだよ!!」と賞賛と励ましの言葉を連呼。そうすると、挑戦した子は全員跳べるようになります。跳べるようになった子は、跳ぶ回数を増やすことを目標にしたり、友だちと一緒に工夫して跳んだりすることに挑戦します。

大きく回している長縄に、タイミングよく入るのは難しいですが、励ましながら挑戦させ続けると、殆どの子が卒園するまでにはクリアできます。

家庭でもできる長縄跳び遊び

我が家の小学校高学年の孫娘は、クラスの友だちを自宅に招いては、ウッドデッキの支柱に固定した長縄で遊んでいます。

長縄跳びは、雨天や冬季間、家の中でも手軽に遊べるお金のかからないスポーツです。その運動効果は、前述した通り絶大です。ご家族の皆々様にもお勧めです。

 

あつまさ先生
あつまさ先生

次回は、「短縄跳びの勧め」をご紹介。長縄跳びに続きなわとびシリーズでお届けします。
【公開予定日:2023年9月27日(木)】