産後ケア助産院マーノの助産師、佐原(さわら)さんと瀬野(せの)さん。
お2人は函館市内の産院で、妊娠中~お産、産後のママに深く関わってきました。
目指すは【ママを孤独にしない子育て支援を!】
函館のプレママ、産後ママの生活や気持ちに寄り添う『産婆さん』として、すべてのママが子育てを楽しめることを願いながらコラムを綴ります。ご覧ください。
第9回目のテーマ【自分の頑張りを認めて!産後の自己肯定感を高めよう】
前回2回がお産に関する記事を載せましたが、今回は産後すぐからの気持ちについて話していきます。
自分の頑張りを認めてあげよう
もう、赤ちゃんを産んだだけで100点満点、いや120点のお母さんなのに、「赤ちゃんのお世話がうまくできない・・・」「自分が抱っこすると赤ちゃんが泣いて。お母さん失格なのかな・・・」「自分が思っていたほどおっぱいが出ない。赤ちゃんがかわいそう・・・」など、ママ達が大体産後3日目くらいに号泣します。
これは、産後のホルモンの変化と、慣れない育児でちょうど寝不足や疲れのピークも重なって、メンタルがぐーんと落ち込んでしまうんです。大体は時間とともに気分も上がってくるのですが、そのまま沈んでしまって、マタニティブルーや産後うつに移行してしまう人も中にはいます。
育児の始め、うまくできないと壁にぶつかってしまい、この頃って自己肯定感が凄く下がってしまっている状態にありますが・・・ちょっと待って、ママさん!
あなたは世界で1人しかできない、あなたのベビーちゃんを産んだ偉人なのですよ!
そんな自分を卑下しちゃだめです!誰よりも尊い存在なんですよ!
考えてみてください。赤ちゃんが産まれて1週間、もっと先でもこのように「なんでうまくできないのかな・・・」なんて思う事があると思いますが、育児のスタートを【初心者から始めた習いごと】に例えたら、そんな短期間で習得できたら赤ちゃんもお母さんもいわば天才ですよ!例えば、テニスを習い始めて1週間でウインブルドン行っちゃうようなものですよ!
巷ではいろんな情報も飛び交っているし、どれが正しい情報かもわからないことも多いと思います。
その中で、芸能人の育児の情報なども見ることがあると思います。
憧れる分にはいいと思いますが、自分は果たしてこの人と同じ環境なのかということを考えてください。
全く同じ環境ではないですし、一番は赤ちゃんはそれぞれ個性を持って生まれてきます。
同じ子はいません。
産後に入院中でも、健診に行った際でも、体格の大きい子・小さい子、良く泣く子・おとなしい子などたくさんの個性に触れると思います。
ママもその個性に合わせて一緒に「育自」をしていくので、他人と比べるよりも、昨日の自分・昨日の赤ちゃんと比べて、できる様になったことやちょっとした変化を見つけていく方が絶対楽しいです。
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