第32回【前編】
前回の地域食堂まんまるの髙橋佑実さんからバトンが渡ったのは、北斗市で放課後児童クラブ「かやぶきの家まねきや」を開いている代表理事 藤吉大志(ふじよしたいし)さんです!
ご夫婦と知人らで運営する放課後児童クラブ、気になるその様子をご紹介します♪
北斗市市渡にある築120年以上の茅葺(かやぶき)の家を借りて、2020年4月から始まった放課後児童クラブ「かやぶきの家まねきや」(同年7月に一般社団法人化)。代表理事の藤吉大志(ふじよしたいし)さんにお話をお伺いしました。2人のお子さんのパパでもある藤吉さんは、「子どもたちがのびのびと過ごせるような学童を作りたい」という想いから、下の子が保育園卒園のタイミングで保護者や知人の協力のもと開所に向け動き出しました。その時ちょうど取り壊す予定だった茅葺の家を譲り受けた大家さんと出会い、「子どもたちのためになるのであれば是非使って欲しい」と場所を提供してもらい、構想を練ってから数ヶ月で開所に至りました。当初5名の児童からスタートし、現在は20名程が元気に通っています。
手作りの暖簾(のれん)をくぐって入った先は、昔ながらの土間があり、貴重な機織り機が置いてあるなど、なんだかトトロの時代にタイムスリップしたかのよう。そしてびっくりしたのは、この場の他に地元の方に畑を提供してもらい、区画ごとに子どもたちが野菜や果物を育てているんだとか。自分たちで育てたキュウリやトマトがおやつになることもあるそうで、本当にトトロの世界だと微笑ましくなりました。(畑の様子は【後編】でご紹介します。)
「学童を開きたいと動き出したら、たくさんの方が応援してくれました。それは今も変わらず、子どもたちにと食材を提供してくれたり、家電を譲ってくれたり、周りの方々のお陰で『まねきや』は開所から2年を迎えることができました。子どもたちが”自分らしく生きる”ことができるよう、これからも枠にとらわれずたくさんのことを経験させてあげたいなと思います。」と藤吉さん。
地域の人との繋がりが子どもたちを見守り支える、そんな素敵な放課後児童クラブは今日も子どもたちの笑い声で溢れています。
北斗市ならではの自然の豊かさをフル活用した、そんな放課後児童クラブ。初めて入った茅葺のお家になんだかワクワクしました!後編では子どもたちの様子もご紹介しますのでお楽しみに♪