函館市神山にある【えほんカフェひっぽ】。店主の中川裕司さん(通称 ひげさん)がおすすめの絵本を紹介してくれます。子どもだけでなく、大人にも響く絵本の数々をお楽しみください。
『ひげのつぶやき』では、父であり、教員経験のあるひげさんが見つめる子育てや日常のアレコレを綴ってくれます。これが心に沁みるんです~。どうぞご覧ください。
読者の皆様こんにちは。ひっぽのひげです。
7月になり、暑い日が続いている中、子どもたちの一大イベント「七夕」も終わり、近づく夏休みを楽しみな子どもたちとそうでもない?親御さん、何かしらの夏の計画を立てなくてはなりませんね。旅行とか大きな計画でなくていいのです。家族で沢山の花火をするとか、子どもに料理を一つ教えるとか、普段できないささやかなこと、そんなことの方が子どもの思い出に残るように思えるのですがいかがでしょうか。
さて、今月の絵本です。
「巣箱のなかで」
作・絵:鈴木まもる
出版:2018年 定価:本体1,300円+税
あかね書房
今年も、ひっぽの庭の巣箱からたくさんのシジュウカラが巣立っていきました。
3年前に巣箱を置いて最初の年は0だったのですが、去年は6羽ほど、今年は6月に6羽なんと7月にも6羽巣立ちをしていきました。
そんなシジュウカラの巣箱の中の観察記録の絵本です。
動物の毛を集めてひな鳥の寝床を作ること、一日に一つずつしか卵を産めないこと、生まれるまで母親は巣箱で卵を温め父親がご飯となる青虫や昆虫を運んでくること、生まれて20日くらいで巣立っていくこと、などなど克明に記録されています。
巣箱を窓に取り付け部屋を暗くして観察したのです。その発想と根気強い観察に、動物への深い愛情が感じられます。
ひっぽの庭でのシジュウカラの誕生と重なって、何とも感動的な絵本です。

hige’s galleryでも度々登場するひっぽの庭のシジュウカラ。
ヒナのお顔がなんとも可愛らしいんですよね♪
普段見る事のできない巣箱の中の様子がのぞけちゃう絵本。
ひっぽさんに行ったら読んでみなきゃ♪
現役の中学校の社会科の先生とお話ししました。
「かなり授業がまずくなっているんだよね」
普段はそんな弱音を吐く先生ではないのです。
『どうしたの?まさか学級崩壊ですか?』
「いやいや、そこは大丈夫なんだけど、AIのおかげで今までの授業スタイルが成り立たなくなってきてるのさ」
「例えば鎌倉幕府の成立のテスト、予想問題から模範解答までChatGPTでできちゃう、なぜ鎌倉に幕府を・・・なんてことは子どもの頭で考えなくてもChatGPTでできちゃう、参考書なんて売れてないよ。百科事典なんて今や死語だよ」
「だからAIを超える授業をしなくちゃと思うけど、そんなの無理でしょ!」
『あと10年もしたら学校は学びの場所ではなくなるのかもね』
「でしょ!そしたら先生いらなくなる!失業ですよ」
危機感いっぱいのおしゃべりになりました。
技術革新に合わせて世の中の仕組みが変わっていくのは当たり前のことですが、その変化に対応して発想を切り替えないといかんのですがね。
ちなみにこちらイラストは、このつぶやきに相応しい挿絵を生成してとChatGPTに頼んで1分で作られた画像。
先生だけじゃなくイラストレーターさんもいらない時代になるのでしょうか…。
函館の好きなところ「七夕のろうそくもらい」。
私が子どもの頃はほとんどのお家でお菓子を用意してくれていたので、”笹を飾っている家はまわってOK”なんてルールはありませんでした。
今は笹を探さないと見つけられないくらい参加しているお家が減りましたね。
函館の七夕、ずっと続いてくれるといいなぁ。
さて、今回のつぶやき。
私もお仕事で度々お世話になるChatGPT君。
求めている答えを瞬時に回答、しかも肯定的なポジティブな言葉で励ましてくれるGPT君。
わざわざ「助かったよ、ありがとう」なんて返信している自分に怖くなります(笑)
これからどうやって向き合い、使いこなしていくのでしょうか。
頼りすぎず、でも拒絶せず、共に学ぶ仲間のような存在として付き合っていく姿勢が大切になってくる気がします。
ままっち!編集部 Tammy
えほんカフェひっぽ
住所 函館市神山3丁目64-2
TEL 0138-87-2691
営業時間 11:00~18:00
定休日 毎週火、水曜日
HP http://hakodate-ehoncafe-hippo.com/
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