第44回【前編】
前回ご紹介したアップルムーン絵画教室・工房 月村朝子さんからバトンが渡った44人目のゲストは、写真家の『あらいあん』さんです。
函館出身の写真家 あらいあんさん。Instagramのプロフィールに記されている「函館、道南のひとと風景の記録を残したい」という言葉通り、見慣れた景色や日常が素敵な作品として公開されています。
写真1枚1枚の思い出エピソードをとても楽しそうに教えてくれたあんさんの、現在に至るまでを振り返ってみましょう。
「記録」したい
日常的にカメラを持ち歩き、日々を撮影していたあんさん。本当は絵を描くのが好きで、目にしたことを絵で表現したかったそうですが、あんさんにとってはカメラがそのツールとしてライフスタイルに馴染みました。当時まだSNSもなく、今のように撮った写真を誰かと共有したり、反応をみることができない時代。それでもたくさん撮っていたという写真の数々はまさに思い出を残すための「記録」。その後デジカメの普及と共にネット文化がスタート、小学生だった娘の夏姫(なつき)さんを撮った写真ブログを始めました。
そして現在10億人のユーザーがいるInstagramがリリースされた初期からアカウントを持ち、今では投稿数が9,000を超えているから驚きです!1日に8枚とか投稿していた時期もあって、きっと迷惑でしたよねと笑うあんさん、気さくで明るい雰囲気が話していて緊張感をほぐしてくれます。
あんさんを語る上ではずせない #ムスメ
あんさんのInstagramアカウントで公開された娘 夏姫さんの写真の数々。振り向いた時、スマホを見ている時、車の後部座席に座っている時などカメラ目線ではなく、母親目線で撮られた夏姫さんの自然体な姿。そんな『#ムスメ』で写真展を開催したこともありました。
「フォロワーさんの中には、親戚の子どもを見ているように成長を感じてくれている方もいます。改めて見ると、にっこり笑っている写真はほとんどないんですよね。日常の瞬間を切り取りたくて、あえて素の顔を撮っていました。」
夏姫さんは現在東京で働きながら「声を使うお仕事」を目指して勉強中。帰省した際にあんさんのInstagramに登場する姿を見て、嬉しくなる人も多いのではないでしょうか。
#ムスメ
あんさんの作品を見ていると、日々の暮らしってこんなに素敵でかけがえのないものなんだなということを感じるのです。常に動いている時間、気持ち、表情の一瞬を切り抜く力。それは写真を通して「記録」し続けてきたあんさんだからこそできる、ここだ!という瞬間のピックアップセンスなんだなと思いました。
そんなあんさんが今おすすめしている撮影スタイルが「#かぞくしゃしんのすすめ」。後編では、あんさんの撮る心がほんわり暖かくなるような素敵な家族写真をご紹介します。お楽しみに。
あんさんのInstagramにて、作品を公開中なので是非見てみてくださいね♪