『あつまさ先生の道しるべvol.21』~家庭学習の習慣化をめざして~

家庭学習を習慣化させるためには

あつまさ先生
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やる気が出たら、後はそれを習慣づけていくだけです。家庭学習を毎日行うためのコツを紹介します。

 

無理のない学習計画を立てる
「1日ドリル1ページ」「1日20分机に向かう」など、時間や量を決めて取り組んでいくとよいです。「次のテストで点数アップ」といった目標を決めてもよいでしょう。学期毎で計画を見直していくのもおすすめです。習慣づいてきたらステップアップしていくのもよいでしょう。
ただし、目標や計画は子ども主体で決めてください。保護者のかたが決めると、「やらされている」という気持ちになってやる気がダウンします。アドバイスや希望を伝えるのはよいですが、決定権はお子さんにゆだねてあげてください。

 

続けることが楽しくなる工夫を
がんばりシールやごほうびスタンプなどを活用して、続けていくことが楽しくなるようにしてみましょう。特に低学年のお子さまには、この方法が効果的です。「家庭学習をした日はカレンダーにシールを貼る」「スタンプが貯まったら新しい本を買う」などは、代表的な方法です。目に見える形で続けられていることがわかると、モチベーションを保ちやすくなります。それを見た家族から「毎日がんばってるね」と声をかけてもらえれば、自信にもなるでしょう。

 

集中できる環境づくりを
家庭学習を習慣づけるためには、環境も大切です。テレビや漫画が近くにあると、途中で集中力が途切れてしまいます。「勉強机には勉強道具しか置かない」「教科書や辞書がすぐ手に取れるような場所にある」など、やる気を維持できるような工夫をしてみましょう。
また、リビング学習を導入するのも良いですね。つまずいたときに保護者のかたがすぐアドバイスできるため、集中力を切らさずに学習を続けることができます。

 

無理し過ぎない
「家庭学習の時間が長過ぎる」「目標が高過ぎる」など、無理をするのは禁物です。がんばることは良いですが、がんばり過ぎて続けられなかったら意味がありません。無理なく続けられる量から始めて、慣れてきたらステップアップしていくとよいでしょう。特に時間は、長い方が学力アップにつながると思われがちですが、むしろ小学生の場合は、短時間で集中して勉強した方が、学力が上がる可能性が高いのです。
家庭学習に使える時間は人それぞれ。塾や習い事に通っているか、学童を利用しているか、宿題はどのくらいあるかなど、家庭や子どもによって条件は異なります。ですから、周りと比べるのではなく、無理なくできる範囲でバランスを取っていくことが大切です。

 

 

 

家庭学習を習慣づけるのは大変です。しかし、ちょっと工夫することで無理なく続けていくことは可能です。まずは、楽しいことや好きなことから始めてやる気をアップさせましょう。そうすれば家庭学習が習慣化し、学力もおのずから向上します。
次回は『子どもへの金銭教育は早めに』
大切なお金の話。子どものうちから金銭感覚を養うことはとても大切ですよね。あつまさ先生がそんな金銭教育についてアドバイスしてくれます♪
次回公開予定は、2022年7月20日(水)です