【前編】『Cheer up!』Baton.45 厚沢部町地域おこし協力隊員”中村和恵さん”

Cheer up!とは

第45回【前編】

前回ご紹介した写真家 あらいあんさんからバトンが渡った45人目のゲストは、北海道厚沢部町 地域おこし協力隊員の『中村 和恵』さんです。

皆さんは『地域おこし協力隊』をご存知でしょうか。地域おこし協力隊とは、総務省が平成21年度からスタートした取り組みで、都市地域から過疎地域などへ住民票を異動し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図るため日々活動しています。令和4年度で6,447名の隊員さんが全国で活動しており、道南では約50人の隊員さんが頑張っています。
そして厚沢部町の隊員として活動されているのが、中村和恵さんです。

農家の娘として育ち幼い頃から食に興味があった和恵さんは、将来は食に携わる仕事がしたいと函館の調理専門学校に進学。卒業後は東京のお菓子工場に勤務しました。ですが、学生時代にバレーボールで痛めたヘルニアを抱えた身体での工場仕事はとても辛く、また慣れない都会の環境に心身共に疲弊したといいます。自分に合った職ではないと感じ、地元厚沢部町に帰ってくることとなりました。
その後函館での生活を経て結婚、札幌で過ごしていた和恵さんに”きっかけ”が訪れます。
姉妹のように仲良く育ったいとこが地域おこし協力隊員として、愛する地元厚沢部町をテレビやSNSを通じて発信していたのです。
思い出される幼き頃に厚沢部町で経験したたくさんの「おいしいもの」がくれた幸せ。そう、厚沢部町には道内トップレベルの食材があるのに、知名度が低いのはなぜだろう?
魅力を発信し続ける人の存在の大切さを痛感し、自らその存在になるべく下の娘さんが小学1年生に上がるタイミングで厚沢部町へ戻り、地域おこし協力隊に仲間入りしました。

子どもたちにも知って欲しい厚沢部のおいしいもの

ここで皆さんに質問!【厚沢部町で有名な野菜といえば?】
きっと「メークイン・コロッケ」と答える方が多いのではないでしょうか。実はその他にも、「山ごぼう」「アスパラ」も道内トップレベルの生産量を誇るそうなのです。私も和恵さんに取材をして初めて知りました!

今までに培った調理の技術を活かして、日々厚沢部町の特産物の魅力を伝えるべく商品の開発や宣伝に取り組む和恵さん。札幌在住時に、とある古民家カフェオープンにあたりデザートメニューのレシピ作りに携わった経験もお持ち。その際に、厚沢部町の食材を使用した黒豆のシフォンケーキや、ホクホク感と甘さが特徴のかぼちゃ「さがらマロン」のリゾットなどを生み出しました。
『厚沢部町だけに限らず、北海道にはたくさんの素晴らしい食材がたくさんあり、自給自足できる力があると思います。ですが生産者さんたちが、その”価値”に気が付いていないことも多いのが現状。そこにしっかりと付加価値を伝え一緒にPRしていくべく、チームで協力しながら頑張っています。』と、地域おこし協力隊となってから食について深掘りするようになったと話す和恵さん。

後編では、その活動についてもっと詳しくご紹介します。特産物を活かしたおにぎりや、自然を楽しむアクティビティなど、厚沢部町の魅力満載です!お楽しみに♪

 

厚沢部町といえば「メークイン」のイメージが強かったですが、他にも魅力的なおいしいものたくさん!!おいしい食事を求めてお出かけしたくなりますね♪

Cheer up!Baton.45 後編【9月27日(水)公開】
北海道厚沢部町 地域おこし協力隊員
中村 和恵
Instagram https://www.instagram.com/nkm_kazue/