ひっぽのひげ文庫 vol.29 「ほしいもマン」

函館市神山にある【えほんカフェひっぽ】。店主の中川裕司さん(通称 ひげさん)がおすすめの絵本を紹介してくれます。子どもだけでなく、大人にも響く絵本の数々をお楽しみください。
『ひげのつぶやき』では、父であり、教員経験のあるひげさんが見つめる子育てや日常のアレコレを綴ってくれます。これが心に沁みるんです~。どうぞご覧ください。

読者の皆様こんにちは、ひっぽのひげです。
ようやく秋らしさにたどり着いたこの頃ですが、変わらずお過ごしでしょうか。沖縄以上のひどい暑さで、身も心も自律神経もズタズタな感じでしたね。内地の方々の強さに改めて感服しました。
そんな暑さ疲れをふっ飛ばす今月の絵本「ほしいもマン」です。

「ほしいもマン」
作・絵:あきやま ただし
出版:2014年 定価:本体1,300円+税
佼成出版社


おいも君が散歩をしていると、ぶたさんが大げんか。おいも君は止めに入りますがはじき飛ばされてしまいます。そこで「へんし~ん!」。なんと、体から湯気が吹き出して「わしは、ほしいもマンじゃあ!」さっと飛び立つとけんかを止めに入ります。しわしわの干し芋爺さんに変身して、爺さんらしく仲直りさせるんです。めでたしめでたし。
きっと、干し芋好きがこうじて思わずこんな絵本を作ってしまいましたというところでしょう。みんな「ほしいもマン」になりたくなるはずです。

「はなかっぱ」でお馴染みの あきやま ただし さん♪
息子が大好きでいつもともしび号であきやま作品を借りてきます。作品に共通しているのは「変身」。どんな変身をするのかワクワクしてページをめくっているようです♪子どもの自由な”想像力”を掻き立てるのでしょう♪

 

 

 

先日、町内の神社の例大祭でのこと。
露店やステージ発表もあり、敷物を敷いたり椅子を持ち込んだりという家族連れでにぎわいました。その間を縫うように子どもたちが走り回っていました。親の方は、おしゃべりや飲み食いで子どもは放任です。会場にアナウンスで走らないように注意が流れると、「怒られるからやめなさい」「走らないでと言われてるよ」という始末です。
「鬼ごっこして走る場ではない」と、親が叱らなければならないはずです。怒るのではなく、叱るのです。「怒る」のは感情に任せてとなりがちですが、「叱る」のは道理を伝える諭しの思いがあります。
子どもは「走ること」を本能としています。放っておくと、学校でもスーパーでも街中でも走ります。だんだん精神的にも大人へと成長していくと、走らなくなります。
子どもに対しては、口うるさい親だと思われようが容赦なく叱り続けなければなりません。それが子育てだと思うのですが、子どもと仲良くお友だちでいたい(前回触れましたが・・・)なんてもってのほかですよ。


「子どもだから○○して仕方ないよ」「そんなに怒らなくてもいいのに~」なんて言われたことがあります。私が厳しすぎたんだろうかと、落ち込んだことがありました。でもやっぱり言わずにはいられない。だって『ダメなものはダメ』だから。ただ、叱るが怒るになっている時があるのは反省。
なぜいけないのか、理由を説明してあげれば子どもはちゃんとわかってくれますよね。
まぁ、それでも走るんですけどね(笑) お母さんの話聞いてた!?っとまた声をあらげてしまいますが、走ることは子どもの本能と聞いて納得です。
ママたち、今日も走る我が子と真正面から戦っていきましょう。
”のびのび育つ”っていうのは、放っておいて好き勝手させることではないですもんね。

ままっち!編集部 Tammy

えほんカフェひっぽ
住所 
函館市神山3丁目64-2
TEL 
0138-87-2691
営業時間 
11:00~18:00
定休日 毎週火、水曜日
HP http://hakodate-ehoncafe-hippo.com/