『あつまさ先生の道しるべvol.39』～子どもたちに美しい言葉を～

あつまさ先生

私が教職に就いていた時、子どもたちや保護者向けに発行した学級通信や学校だより等に記載した、『格言』や『詩』を紹介したいと思います。

これは韓国の格言で、自分の接し方に応じて、相手も同じような行動で返してくるという意味です。優しく接したら優しい態度が、暴言を吐いたら暴言が返ってきます。「売り言葉に買い言葉」の意味で使われることもありますが、実際は「自分から礼儀正しく相手に接することが大切だ」と教えてくれる韓国のことわざです。

美しい言葉をかけると美しい言葉が返ってくるというのは、当たり前とはいえ、忘れがちです。韓国では「自分の言動はそっくりそのまま自分に返ってくる」「自分次第で、相手との関係も変わる」という意味で使われるそうです。

相手を思いやり発せられた美しい言葉は、相手にも伝わり、そしてまた美しい言葉で返ってくる。とても良い循環で、自分も相手も幸福になります。それは言葉だけではなく、心や行動も同じだと思います。「行く心が美しければ、来る心も美しい」「行く行いが美しければ、来る行いも美しい」

まずは自分から発信する「言葉」「心」「行い」をほんの少しだけでも「美しく」と心掛けたいものです。

これは、日本を代表する詩人で作家の北原白秋の詩です。
この詩にあるように言葉はとても大きな力を持っています。同じ言葉であっても、その言葉を使う場面や言い方によって、また、聞き手の心持ちや受け取り方によって印象が全く異なってしまうことがよくあります。
古代から、日本では「言霊（ことだま）」という言葉がよく使われていました。言葉には魂が宿っており、言葉にして発した瞬間にその言葉に生命が生まれ、そのことが実現すると考えていたそうです。良い言葉を発すると良い事が起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こると信じられてきました。こうした考えから、日本人の生活や文化には美しい言葉や良い言葉を探して使うことが根付いているのではないでしょうか。

上記の詩は、世界37カ国で愛読され、日本でも累計270万部を超えるベストセラーとなった子育てバイブル！『子どもが育つ魔法の言葉』に掲載されている詩の後半部分です。

上記の格言や二つの詩を参考に・・・

子どもが「言われて嬉しい言葉」=「美しい言葉」は、子どもの心を元気にします。上記以外にも沢山あると思いますので、大いに美しい言葉をかけてみてはいかがでしょうか。

2023年、皆さんは我が子にどのような言葉をかけてきましたか？
自分自身振り返ってみると、忙しさから子どもの顔も見ず適当な返事をしたり、時にはきつい言葉を投げかけてしまったこともあります。
ママパパも今年1年よく頑張りましたよね。きっと子どもたちも一緒。
少しの意識で発することができる「美しい言葉」、2024年はたくさん使って子どももママパパも心が元気に豊かに過ごせますように。
「あつまさ先生の道しるべ」を今年もご愛読いただきありがとうございました！
また来年お会いしましょう♪

2024年最初の「あつまさ先生の道しるべ」は1月24日（水）公開を予定しています。
2020年11月からスタートし、毎回様々なテーマで子育てについてご紹介して丸3年を迎えました！
次回はその振り返りとして、今までの「あつまさ先生の道しるべ」アーカイブ特集を公開！
お楽しみに♪