【前編】『Cheer up!』Baton.56  ハーバリスト”飯野 静恵さん(marrow)”

Cheer up!とは

第56回【前編】

前回ご紹介した木彫り作家の笹田 陽さんからバトンが渡った56人目のゲストは、ハーバリストとして活動されている「飯野 静恵」さんです。

リラックスやリフレッシュ効果があり、体全体のバランスを整え心を癒す効果のある「ハーブ」。飯野さんはプロフェッショナルハーブアドバイザーとしての資格を持ち、函館市内のオーガニックレストランでハーブを使った料理で厨房を担当、Gスクエアでのハーブ講座の講師や、またデイサービスでお花や植物の力をかりて、園芸療法的効果が出る取り組みをされるなど、活動されています。
飯野さんがハーブに出会うまでを、手作りのオーガニックおやつと美味しいハーブティーをいただきながらお聞きしました。

アートが好きで、廃材や紙を使ってコラージュ作品を制作していた20代。声をかけてもらい開いた個展では作品が完売することも。その頃から植物が大好きで、自然の中を散歩してはそこで見つけた植物を模写していました。しかしある日、自分の作品を見つめながら、ふと気づきます。「どんなに上手に描いても、実物の美しさには敵わない」と。その瞬間から作品づくりをやめ、模写の対象だった植物は学びと癒しを与えてくれる存在へと変わったのです。
そして、ハーバリストとして活動する大きなきっかけについても話してくださいました。
飯野さんが幼い頃、統合失調症を患っていた母。常に緊張と不安を感じる家庭環境の中で育った飯野さんにとって、人との関わりに恐怖心があり、社会にうまく馴染むことができませんでした。人の顔色を伺い、怯える自分を克服すべく、いろいろな人と交流をするも職を転々とする日々。そんな心に大きな不安を抱えていた飯野さんにとって、ハーブや食べることが大きな癒しとなりました。
そしてまた、40年以上に渡りハーブのある暮らしを提案しているハーバリスト萩尾エリ子さんに、「植物は絶対に人を傷つけない」という言葉を直接会い受け取ったことが、飯野さんのハーバリストとして歩む大きな一歩となりました。

飯野さんのハーブ料理

大自然の中のびのびと子どもたちが過ごす「牧場のこども園スーホ(七飯町大沼)」にて、ミネラルをたっぷり含んだオーガニック給食の調理員としても勤務。飯野さんが作った給食を、こども園スーホの献立を担当されている方のご好意で、育児雑誌 「クーヨン」で紹介されたことが励みになったといいます。

そして現在、函館市柳町のレンタルスペースにて『marrow(マロウ)』という名でハーブの販売・各種講座などを開催中。本格始動に向け「布のお繕いワークショップ」とコラボし、参加された方に季節のハーブミニ講座・ミニスイーツ付きハーブティー試飲を提供(9月24日開催、詳しくはInstagramから)するなど、準備中です。
ハーブティーは随時販売中、体調や気分に合わせたオリジナルブレンドはInstagram DMよりお問い合わせください。

「幼い頃の心の傷に悩み苦しみながらも、今は自分の生きる道をみつけ頑張っています。そんな経験も必要だったと思えたのは、ハーブを暮らしに取り入れココロとカラダのバランスを整えながらストレスと上手く向き合ってこれたから。marrowでは日常から少し離れ、ストレスのかからない時間を提供できたらと思っています。ぜひ遊びにいらしてください、お待ちしています。」
癒しの時間作りを提供してくれる飯野さんのこれからの活動にも注目です。

後編では、marrowで今後予定されているわくわくな情報を飯野さんが紹介してくれますよ♪

Cheer up!Baton.56 後編【9月26日(木)公開】
後編では、飯野さんからままっち!をご覧の方へメッセージをご紹介♪

marrow
株式会社グリーンヴィレッジリフォームはぁと レンタルスペースにて下記の日時で営業中。
ハーブティーの販売、講座、ワークショップなどInstagramにてお知らせしています。お問い合わせはInstagram DMにて受け付けております。
営業日時
月曜日・火曜日:9時半〜15時半
金曜日:9時半〜14時半
※2024年12月より火・水・木曜日の営業予定。
Instagram https://www.instagram.com/marrow_space/