【前編】『Cheer up!』Baton.55  木彫り作家”笹田 陽さん(YOUSUN)”

Cheer up!とは

第55回【前編】

前回ご紹介したmajakka candleの佐藤 藍さんからバトンが渡った55人目のゲストは、YOUSUN(ヨウサン)の名で活動されている木彫り作家「笹田 陽」さんです。

恵山にお住まいでYOUSUN(ヨウサン)の名で木彫り作家として活動されている笹田 陽さん。約2年前、歴史や地域性などを背景に培われてきた伝統的な芸術「フォークアート」を特集した雑誌に出会ったのが、木を彫り始めるきっかけでした。
雑誌では、様々な木彫り作家が紹介されおり、部屋一面に並んだ作品の写真や、一見すると木の塊のようなアート性の高い作品など、元々陶器や木製のモノが大好きな笹田さんには魅力溢れる内容。
その中でも目に留まったのが八雲町の木彫り熊でした。道民にとって馴染み深い”鮭をくわえた熊”と違い、人間のように逆立ちしたり、スキーやスケートをしたり、なんとも可愛らしいのが特徴。一つの木から生み出されるそんな愛嬌ある姿に心奪われました。

すぐに八雲町木彫り熊資料館に足を運び、作品を間近で見た笹田さん。自宅庭の桜の木を剪定し出た枝を削り、見よう見まねでクマのスプーンを作ってみたのが始まり。その後は厚沢部町から仕入れた木材や、友人宅の庭の木、古材など、なるべく身近な材料で無駄なく制作しています。独学で試行錯誤を繰り返し、現在はYOUSUNの作家名でクマのスプーンやバターナイフ、コーヒーメジャースプーンなどのカトラリー、オブジェなどを販売。

はこだて工芸舎(函館市末広町)」「Maayan Koffee(函館市宝来町)」「kodamado(八雲町)」「アラモノ雑貨jojo(札幌市)」と道内店舗の他、愛媛県や新潟県の店舗に出品しています。

小笠原諸島で珈琲店を営む方と知り合い、その方が栽培している珈琲の木の端材を使用して作品制作することもあり、今後はそれを小笠原諸島で販売する「資源の循環」が出来たら嬉しいと話してくれました。

「手に取り、木の温もりや感触にふっと心落ち着く存在になれるよう、これからも制作に励みたいと思います。」
手彫りならではの風合いや、それぞれに違う表情などの個体差がより味わい深く愛着が湧くYOUSUNの作品、是非みなさんも一度お店に足を運んでみてはいかがでしょうか。自分にフィットする作品に出会えるかも。

YOUSUNの作品を見ると木彫り熊のイメージが変わりますね♪
クマさんのコーヒーメジャースプーンで淹れた朝の珈琲を想像するだけでほっこりした気持ちになれます♪

Cheer up!Baton.55 後編【8月27日(火)公開】
後編では、笹田さんからままっち!をご覧の方へメッセージをご紹介♪