ひっぽのひげ文庫 vol.41「ねこのゆめ」

函館市神山にある【えほんカフェひっぽ】。店主の中川裕司さん(通称 ひげさん)がおすすめの絵本を紹介してくれます。子どもだけでなく、大人にも響く絵本の数々をお楽しみください。
『ひげのつぶやき』では、父であり、教員経験のあるひげさんが見つめる子育てや日常のアレコレを綴ってくれます。これが心に沁みるんです~。どうぞご覧ください。

読者の皆様こんにちは。ひっぽのひげです。
日を追うごとに、一雨ごとに秋らしくなっていきますが、いかがお過ごしでしょうか。一昨日17日はお月見でしたが、家族で楽しめましたか?
17日の中秋の名月は雲に隠れて残念でしたが、昨日の満月は綺麗でしたね。月を眺めつつうさぎさんの形のお饅頭をいただきました。
地味な風習ですが、きちんと伝えていくのは私たちの役目です。それを次の世代が引き継ぐかどうかは、次の世代に任せましょう。伝えることに意義があると思います。
さて、今月の絵本です。

「ねこのゆめ」
作:荒井 良二
出版:2023年 定価:本体1,600円+税
NHK出版

ペットはイヌ派ですか?ネコ派ですか?
我が家には6歳のシーズー犬「タム」がいます。家人の愛犬でして、私は「いつも御飯をくれるおっさん」くらいのランク付けだろうなぁと思っています。

不思議とイヌが主役の絵本が少ないのですよ。「アンジュール」くらいかな?

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ネコが主役の絵本は沢山あります。「100万回いきたねこ」「ノラネコぐんだん」「11ぴきのねこ」等々ベストセラーばかりです。
「ねこのゆめ」には、ユメ、カーサ、センチョウ、ソラなど沢山のネコが出てきて、それぞれの夢を語ります。読み聞かせのあとに「あなたの夢はなぁに?」と思わず尋ねてみたくなります。荒井さんの味のある絵と共に、親子で楽しめる絵本です。

 

ちなみに私はイヌ派。
でも確かに絵本はネコが多いですね~!なぜでしょう?
ネコの自由気ままな行動が絵本の世界にマッチしやすいのかな~なんて想像できますね♪

 

 

 

 

 

 

パラリンピックが終了しました。過去にないくらい選手たちが活躍したパラリンピックになりました。選手の皆様頑張りましたね。

パラリンピックは「かわいそうで、観てられない」と聞きました。
哀れみや同情はひどく上から目線ですよね。私を含めて私たちの心の中に差別意識が植え付けられているのでしょう。

パラリンピックの「パラ」はもう一つのという意味です。日本語では、そうではなく「国際身体障害者スポーツ大会」と言います。
「障害」という言葉に私は違和感を感じています。体の不自由な方は、どこかで何か「害」になっているのでしょうか。

「障」は「邪魔をする」という意味です。

体の不自由な方は「邪魔で害になっている」、これは失礼極まりないと思うのです。足が不自由な方は、それが生きていく上での障害になっているというよりも、足が使えなくともしっかりと生きて、明るく生き生きと力いっぱい車いすラグビーで金メダル!ほんとにすごいことです。
「障害者」に替わるいい言葉はないもんでしょうかね。・・・来月に続きます。


今年は昨年に比べ朝晩の冷え込みが早い気がします。
朝のコーヒーもアイスからホットに。
お風呂もシャワーから湯船に切り替えです。
季節の変わり目、風邪に気を付けて過ごしたいですね。

さて、今回のつぶやきについて。
パラリンピックは「かわいそうで、観てられない」、そんな風に思う人がいることにびっくり。
パラリンピックに限らず、何かを全力で頑張っている人を見るとこちらも元気が貰えますよね。
「かわいそう」とそこに着目するのではなく、どんな状況でも力を発揮する輝く姿を応援したいなと思います。
着眼点って大切だなぁ~と思う今日この頃。
同じ出来事でも人によって捉え方がまるで違います。
捉え方によって、受けなくてもいいストレスを感じたり、腹が立ったり、悩んだり。
…話が少しそれてしまいましたが、「障害者」に変わる言葉、アメリカでは「Challenged(チャレンジド)」と表すことを提唱しているようです。
「the challenged (挑戦という使命や課題、挑戦するチャンスや資格を与えられた人)」が語源。
みなさんはどう思いますか?

ままっち!編集部 Tammy

えほんカフェひっぽ
住所 
函館市神山3丁目64-2
TEL 
0138-87-2691
営業時間 
11:00~18:00
定休日 毎週火、水曜日
HP http://hakodate-ehoncafe-hippo.com/