函館市神山にある【えほんカフェひっぽ】。店主の中川裕司さん(通称 ひげさん)がおすすめの絵本を紹介してくれます。子どもだけでなく、大人にも響く絵本の数々をお楽しみください。
『ひげのつぶやき』では、父であり、教員経験のあるひげさんが見つめる子育てや日常のアレコレを綴ってくれます。これが心に沁みるんです~。どうぞご覧ください。
読者の皆様こんにちは。ひっぽのひげです。
早くも三月ですね。陽が長くなることで感じる「光の三月」、雪解け水がせせらぎに流れこむ「音の三月」、南からの暖かさ運んでくる「風の三月」、三月は春に向かう大きな節目の時期なのですね。加えて、卒業、卒園、異動など「去る三月」でもありますね。どれも、訪れる春を心待ちにしながら、日々を大切にしていきたいものです。
何でもかんでも値上げ、値上げと嘆いていても仕方ありません。
家計の春もやってくると信じましょう。(根も葉もない希望でしかないのかも・・・)
「野球しようぜ!大谷翔平ものがたり」
文:とりごえこうじ 絵:山田 花菜
出版:2024年 定価:本体1,600円+税
世界文化社
おなじみの大谷選手の伝記的絵本です。
大谷選手は、世界中の人々で知らない人はいないんじゃないかと、思わせてくれるくらいの大選手になりましたね。スポーツ選手の絵本なんて、ほんとに珍しいと思いました。
侍ジャパンの投打の写真から絵本はスタートです。
8歳でお父さんが監督をしている少年野球チームで野球と出会います。その後の活躍は皆さんご存知の通りです。「何もしないであきらめるより、挑戦したい!」そんな言葉が彼を支えます。全国の小学校へグローブのプレゼントは感動的でした。
この絵本が子どもたちの心に響き、「挑戦」の思いを抱いて歩んでくれたらなぁと思います。

スポーツ選手をほとんど知らない我が子でも、大谷くんだけは知っている、そんなスーパースター大谷翔平✨
大谷くんの目標設定シートを参考に、何かに取り組んでいる人もいるのではないでしょうか。
「やらぬ後悔より、やる後悔」、諦めることよりも挑戦を選び、突き進むための努力を大谷くんから学んで欲しいですね!
私は、読書家と言えるほどではありませんが本を読むのが好きです。特に、ひっぽを始めてから分野を問わずに読むようになりました。何のことはないひっぽでお客様を待って店番をしている時間つぶしなんですが・・・。
当初は、図書館で借りて読みましたが、さっぱり頭に残っていないことに気がつきました。同じ本を何度も借りてしまうのです。そこで最近は、本を買うことにしています。買った本だから自ずと大切にかみしめて読んでいるんですね。内容をよく覚えているようになりました。全く現金なもんです。その代わりでもないですが、難解だったり、つまらなくて途中で降参した本も多々あります。
本を読みながら思うのは「こんなことも知らなっかたのか」「こう考えるのもありか」などという「無知の自覚」です。ほんとに世の中知らないことだらけなんですよ。自分の脳ミソの中身すら分かってない。でも無知の自覚が謙虚さを生み、何事でも学ぶ姿勢を作るのではないかとも思います。
これからも、無知であり続けたいと願っています。
もうあと一週間で4月。
春から小学2年生になる娘は、ランドセルの黄色いカバーが外れると今から楽しみにしています。カバーが外れるだけで少しお姉さん気分のようです。
さて今回の「つぶやき”無知”」について。
本や映画などから得られるものってたくさんありますよね。
私はままっち!編集者として、ひげさんはじめたくさんの方と出会い話をすることで、自分になかった知識や考えをたくさん得る事ができていると思います。特に私が感謝しているのは「自分とは違う考え」。
ひげさんと同じく「こう考えるのもありか!」と考えが180度変わることも。
そして皆がそれぞれの考えを持っていることを改めて実感することで、「自分は自分」「あの人はあの人」と互いを尊重する気持ちが芽生えたように思います。
無知であることは恥ではない、無知であると自覚せず自分中心に生きることの方が恥ずかしい気がしますね。
ままっち!編集部 Tammy
えほんカフェひっぽ
住所 函館市神山3丁目64-2
TEL 0138-87-2691
営業時間 11:00~18:00
定休日 毎週火、水曜日
HP http://hakodate-ehoncafe-hippo.com/