ひっぽのひげ文庫 リターン vol.1 うんちっち

あの、【ひっぽのひげ文庫】がままっち!に帰ってきました♪♪
函館市神山のえほんカフェひっぽ 店主の中川裕司さん(通称 ひげさん)がオススメの絵本を紹介してくれます。今回はどんな絵本と出逢えるのでしょうか📚さらに、ひげさんが綴るエッセイ【ひげのつぶやき】もスタート!ご自身も父であり、教員経験もあるひげさんが見つめる子育てのアレコレ。どうぞご覧ください♪

 

作:ステファニー・ブレイク 訳:ふしみ みさを
あすなろ書房
本体価格:1,200円+税
ひげさん
ひげさん

近所の幼稚園に読み聞かせに行った時、この絵本を持っていきました。年少さんから年長さんまで、すっかりみんな「うんちっち」になってしまい、「うんちっち」の大合唱です。私を「うんちっち」と呼ぶ事態に!さて、絵本は、何を聞かれても「うんちっち」としか言わないウサギの子が主人公です。その子がオオカミに食べられてしまいます。お医者さんのお父さんウサギが、オオカミのお腹から助け出します。また、「うんちっち」と言うかと思うと「ぼくは、◯◯◯だよ」
そこが落ちではなくて………みんな大笑いです。
鮮やかな色使いの絵本で、それだけでも楽しめるステキな絵本です。

我が家の子どもたちも、その時のマイブームな言葉(げろんちょりー!※鴨川ホルモーという映画を観て覚えたオニ語)ばかり話す時期がありました。『ただいま』とか『おやすみなさい』の代わりに、『げろんちょりー!』言葉の持つリズム感が楽しくて言っていたようです。幼稚園では言わなかったので、家族だけに見せる甘えの一種だったのかな…と微笑ましく思い出します。

 

『子育ては子離れ』

子育てには、教科書がありません。同じ子に育児方法Aで育てる場合と、育児方法Bで育てる場合とどう違うか、なんていう実験は出来ない訳で、科学的な根拠が何もないのです。それなのに、育児書でもネットでも、「こう育てることが大切」で、「親のスタンスはこうでなくてはなりません」と、したり顔で恥ずかしくもなく書いてあったりします。子どもは一人ひとり違うのが当たり前なのに、どうもその前提は忘れられがちです。「みんなと仲良くね!」そんな八方美人な子にしたくないものです。

私も子育てをしてきました。今年で36歳になる娘と29歳になる息子です。いくつになっても、子どもは子どもで心配は絶えません。いい子になったのかもわかりませんが、子育ては終わったなと思っています。教師として学校での教育と、家庭での子育てはまったく別物ですから、手探りで何もわからないままに子育てしてきたように思います。子どもの反応を見ながら手探りで、何もわからないながらもこんな子になって、という願いを込めて、それでよかったと思っています。


子育てに間違った子育てはありません。子育てしながら親も人として育てられるのですよね。そんな中でも、一つだけ。「高校を卒業したら、家から出す。」経済的に無理とか、すでに引きこもっていてとか、その場面で困難はあるでしょうが、「子離れ」は必要です。子ども自身が親離れをして自分の人生を歩んでいく、その背中を押してあげることです。すると、子育てを終えた親自身の人生も開けていくと思うのです。

 

編集後記
スタッフTの息子(末っ子)がこの4月に小学校に入学しました。私の中で、いつまでもまだ小さくて赤ちゃんの延長…と、どこかで感じていたので、末っ子本人よりも私の方が『長い通学路、ちゃんと歩けるのだろうか?』『お友達はできるかな…』と色々なことが心配でたまりませんでした。いざ入学式が終わって数日経つと、私の心配を跳ね除けるかのように、新しいお友達と汗だくになって笑顔で帰宅する姿がありました。私が思っていたよりも、息子はしっかり成長してくれていました。もっと子供の成長と、自分のしてきた子育てを信じていいんだな、と思いました。真の子離れはまだまだ先ですが、私にとって末っ子の入学は子離れの第一歩だったようです。次回もお楽しみに♪