『あつまさ先生の道しるべvol.14』~特別なニーズをもつ子への支援と援助~

お子さんの様子で、下記のようなちょっと気になる様子は見られませんか?

□他の子と比べて落ち着きがなく、じっとしていられない
□自分が思いついたことを一方的に話す
□指示に応じて行動できない
□特定のことに強くこだわる
□順番を待つことができない
□視線が合いにくい
□発音がはっきりしない
□ことばの遅れや吃音がある
□ひとり遊びを好み、友だちと遊べない
□文章やことばの意味を理解できない
□会話がかみ合わないことが多い
□忘れ物が多く、片づけができない
□不安が強く、新しい環境に慣れるのが難しい
□偏食が激しく、食物アレルギーがある
□寝つきが悪く、夜泣きがひどい等々

 

近年、幼児教育に携わる先生方から「気になる子が増えてきている」という話をよく聞きます。その背景には、2005年以降に施行された発達障がい者支援法により、自閉症スペクトラム障がい(ASD)、注意欠如・多動性障がい(ADHD)、学習障がい(LD)などが「発達障がい」に位置づけられ、広く知られるようになったことがあると思います。以前なら「少し変わっているかな」としか感じなかったケースでも、「発達障がいかもしれない」と過敏になってきているとも思われます。

発達障がい者支援法は、発達障がいの早期発見の重要性を強調しています。できるだけ早い時期から状態に合わせた支援を行うことで、子どもが安心できる場所をつくり出し、一人ひとりのよさを伸ばしやすくなるからです。

一般に発達障がいは、3歳ごろから特徴的な言動が表れますので、先生方は発達障がいを発見しやすい立場にあります。ただし、乳幼児期の子どもは発達の個人差が大きいので、他の子どもと少しちがうからといって、「気になる子」としてレッテルを貼ることのないように心がけています。(発達障がいの詳細については、新潟大学教職大学院長澤研究室作成リーフレットを参照願います)

他の子や兄弟・姉妹と比べて気になっている時に、乳幼児健診等で発達障がいの疑いがあるのではと診断されたりすると、親御さんとしては動揺するのではないでしょうか。これから入園させようと思う幼稚園で受け入れてくれるのか、入園してから集団生活の場面で楽しく過ごせるのかと心配になることと思います。

でも、ご安心ください。各幼稚園には研修を積み重ねた発達支援コーディネーターがいて、園全体でサポート体制をつくり、下記にあげる相談機関とも連携しながら適切な教育支援計画を策定し、親御さんの悩み事に対応してくれています。また、参考資料として函館市のホームページ(主に子育てに関する)新潟大学教職大学院作成のリーフレットのURLを添付していますのでご活用ください。

 

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