お子さんの小学校入学を間近に控えている保護者の方に、おすすめの「鉛筆の持ち方」や「ひらがなの書き方」等の指導法や参考資料を、私の実践をもとに紹介したいと思います。
上の写真は、小学校教員を退職後勤務(8年間)した幼稚園で、年長児を対象に文字指導をしている様子です。年少・中児の時に、数字やひらがなに興味を持ち始め、様々な活動をとおして手先の巧緻性を高めてきた年長児は、文字指導アプローチの最適齢期だと思います。
文字指導のステップ
1 鉛筆の種類(三角軸鉛筆・六角軸鉛筆)と芯の濃さ・硬さ(9H→6B)を知る
2 鉛筆の削り方と尖った芯の危険性を知る
3 筆入れの種類と使い方、鉛筆・消しゴム・キャップなどのしまい方を知る
4 鉛筆の正しい持ち方や文字を書く時の正しい姿勢を知る
5 鉛筆のなめらかな動かし方の練習する
6 「ひらがな」ワークに挑戦(筆順とバランスに気を付けながら)する
7 手本通りに書けなかったときの注意点(消しゴムを頻繁に使わない)を知る
鉛筆を正しく持てると”いいこと”がいっぱい
☆ 鉛筆が上手に動かせるので、正しく美しい字が書ける
☆ 鉛筆の先に力がうまく伝わるので、適度な筆圧で書ける
☆ 無理な力が入らないので、手が疲れない
☆ 覗き込まなくても鉛筆の先が見えるので、いい姿勢を長く保てる
☆ 視力低下予防や集中力アップ、ひいては学力アップにつながる
小学1年生の「しょしゃの教科書」購入がおすすめ
小学校入学前の大事な時期におすすめなのが、小学校1年生ではどんな教科書を使って、どのように指導がされているかを前もって知るために、「しょしゃの教科書(165円)」を購入して、親子で予習してみては如何でしょうか。私は、湯川町にある『スクールカドワキ』で購入しました!
【字を書く姿勢】【鉛筆の持ち方】【運筆トレーニング】【書き順や書き始めるところ小さく書く字を書くところ】など、基礎をしっかり学ぶことができます。
鉛筆の正しい持ち方
モデル:我が孫娘
気になる持ち方(この持ち方が結構多くみられます)
トンボ鉛筆の公式YouTubeでも、鉛筆の正しい持ち方を分かりやすく教えてくれているので参考にしてみてはいかがでしょうか?
「しょしゃ 一ねん」22ページ目からは、カタカナの学習になります。また、巻末には、「カタカナ表」や「1年生で習う漢字(80字)」が添付されています。改めて、1年生の国語で学習する内容の多さと難しさに驚きますね。「しょしゃ」の他に分厚い「ひろがることば しょうがくこくご 上・下」があります。この教科書も購入してみては如何ですか。国語力は、他教科の基礎になります。
筆記用具や筆入れの選び方
☆ 鉛筆の硬さ(濃さ)は、2Bがおすすめ
☆ 三角軸の鉛筆が正しく持てたら→六角軸の鉛筆に
☆ キャラクターものの鉛筆もいいですが、トンボ鉛筆や三菱鉛筆が書きやすくおすすめ
☆ 消しゴムも有名ブランドメーカーがおすすめ
☆ 鉛筆削りは、筆入れに入る大きさの2穴がおすすめ
「あいうえお」の五十音表などを掲示しておく
お子さんの目に付くところに「あいうえお表」や「鉛筆の正しい持ち方の写真」などを貼りましょう。お風呂の壁に貼るのも効果的です。
就学前にある程度できておくと楽しく学習できます
就学前に教えなくても、小学校に入学すれば先生から教えてもらえるはず…と思うかもしれません。もちろん先生から鉛筆の持ち方やひらがなの書き方を教えてくれます。しかし、事前にある程度予習していれば、集中して授業にのぞめ、理解力も増します。楽しさと理解力は比例するものです。
我が息子も春から小学生。鉛筆の持ち方がまだ不安定で筆圧が弱いので、とてもためになりました!そして、1年生で漢字を80字も習うなんて知らなかった~(+_+) 入学まであと少し、一緒に予習してみよう♪
次回は『小学生漢字のたのしい覚え方』
あつまさ先生伝授!たくさんある難しい漢字の仕組みや成り立ち知ってたのしく覚える勉強法をご紹介します♪
次回公開予定は、2022年4月20日(水)です