【前編】『Cheer up!』Baton.42 マイティー ダックス フラワーズ”黒川美樹さん”

Cheer up!とは

第42回【前編】

前回ご紹介したムシャムシャBASEたまぞう 阿部珠貴さんからバトンが渡った42人目のゲストは、桔梗町にある花屋『マイティー ダックス フラワーズ』黒川美樹さんです。

函館市桔梗町にある『マイティー ダックス フラワーズ』、アヒルのイラストがトレードマークのお花屋さんです。店内に入ると、よく見かけるお花屋さんとは違い、ドライフラワーやハーバリウムなども用意されており色々な「花の形」が目に飛び込んできます。ご夫婦で営業されており、それぞれの得意分野を生かして旦那様はブーケやハーバリウムを制作、奥様はドライフラワーやプリザーブドフラワー、会場装花などを担当しているそう。今回は奥様の黒川美樹さんにお話しをお伺いしました。前編では美樹さんのお花屋さんになるまでの歩みを振り返ってみましょう。

自分のやりたことを見つめ直す時間が大切だった
美樹さんのお話しを聞いていると、節目節目で「今の自分がしたいこと」に向き合い考える時間があったのが印象的でした。短大卒業後、一般企業に就職、そのままいけばきっと安定した人生が歩めるであろうに、いつも代わり映えしない窓の景色につまらなさを感じ、その先の自分の人生が見えなくなりました。「いったい私は何がしたいんだろう」と立ち止まった時、漠然と「花だな」と思ったそう。周りを山に囲まれた自然豊かな四国で生まれ育ち、身近に花の存在があった美樹さん。会社を辞め、地元の花屋に再就職。フローリストという雑誌のコラムを見て、自分の求めているものはこれだと共感。その著者の教室に通うためお金を貯め、勤め先の花屋から紹介を受け東京のお店に。しばらくして、そこでもまた立ち止まる時間がやってきます。やりたいことを追い求めたはずなのに、「どうして花に関わる仕事がしたかったのか分からなくなったんです」と話す美樹さん。夢中で向き合ううちに、自分の本当にしたかったこと、好きだったことを見失うことってありますよね、それに気づいた時の気力が失われていく感じ、分かる気がします。一旦、花から離れ全く違う職種に就いたり、ふらっと一ヶ月ほど海外にリフレッシュに行ったりと、花以外のことを学ぶ時間を過ごしました。どの瞬間も自分で選択した道、後悔はありませんでした。むしろ、このことを学ぶためにこの道に来たんだと、無駄な時間はなかったと感じますと美樹さん。
その期間を経たことで、自分のやりたいことを形にするには、やはり花屋しかないと答えを見つけることができました。

想いを形にすること
その後、函館出身のご主人と出会い2000年9月函館市松陰町にお店をオープン。ご主人もまた、ずっと音楽をする中、立ち止まった時に思い描いた未来が「花屋」だったそう。そんなお二人が出会い始まった『マイティー ダックス フラワーズ』。2004年に現在の桔梗町に店舗を移し、約20年が経ちました。お客様の求めているもの、想いをどれだけ汲み取り形にすることができるか。ただ花を提供するだけではなく、その想いを花を通じて形にすることでお役に立てれば嬉しいと美樹さん。後編では、生花だけにとどまらないドライフラワーやハーバリウムなどのマイティー ダックス フラワーズのお花についてご紹介します。

好きなことを見つけてお仕事にするって素敵だなと思いました。美樹さんの場合、好きなことは「花」本体ではなく「イメージを形にすること」だったんですね。
子どもたちにも自分の好きなことを見つけて欲しいなぁ♪

Cheer up!Baton.42 後編【5月31日(水)公開】
マイティー ダックス フラワーズ

住所 函館市桔梗町417-89
営業時間 11:00~18:00(日曜・祭日 17:00まで)
※時間外対応は要相談
定休日 木曜日(月1回不定休あり)
駐車場 店舗横に専用駐車場あり
Instagram https://www.instagram.com/mdf8789/
ホームページ https://mdf8789.com/