第43回【後編】
前編に引き続き『アップルムーン絵画教室・工房』月村朝子さんです。
前編はコチラ⇩
函館市本通にある『アップルムーン絵画教室・工房』。前編では、月村朝子さんの絵を描くことを好きになったきっかけをご紹介しました。後編では、東京から七飯町に移住しスタートした絵画教室についてご紹介していきましょう。
2011年 東日本大震災での環境の変化を受け、家族のそばにいたいと函館に住む両親の近く七飯町にやってきました。絵画教室を開くきっかけとなったのは、七飯町役場に勤めた際に担当した子ども向けイベントの企画。子どもやママたちと交流する中で「好きな絵を描くことで、地元の人たちと触れ合っていきたい」という想いが芽生え、2014年に七飯町の自宅を改装し「絵画教室アップルムーン」を開講。その後、結婚を機に2019年7月に現在の函館市本通に教室兼工房としてリニューアルしました。
ご主人も芸術大学を卒業後、スペインマドリードで絵画の勉強をし、絵具会社に勤務、美術予備校や絵画教室で指導した経験を持ち、長年美術に携わってきました。そんなお二人が講師の『アップルムーン絵画教室・工房』は、子どもから大人まで幅広い年齢の生徒さんが通っています。
「やりたいこと・できるようになりたいこと」を伸ばすための場として、絵を初めて描く人も、美術大学へ進学を夢見る人も、それぞれの目標に向かってレッスンを受けます。子どもは小学1年生以上から通う子が多く、絵のお題や自由課題に沿って水彩やアクリル、油絵具、パステルや色鉛筆など使用する画材を増やしていきます。
「海や山、自然に恵まれた函館の人は、造形力や色彩感覚に優れていて、とても素敵な絵を描いてくれます。思わず『いい絵だなぁ』と感心してしまいます。」と朝子さん。
幼い頃から当たり前のようにあったこの環境が、そんな素敵な感性を育んでくれていたのかと、なんだか褒められた気分で嬉しくなった函館出身の私。
また、美術大学受験コースもあり、合格を目指し実技に励む生徒さんもいます。朝子さんとご主人は、それぞれ武蔵野美術大学・多摩美術大学を卒業しており、東京の予備校での受験指導に携わってきました。その経験を活かしたレッスンで開講して以来、武蔵野美術大学、多摩美術大学、東京学芸大学、北海道教育大など、合格実績を誇ります。そして夢を現実とした先輩方の姿は、受験生にとって美術大学のない函館からも夢見ることを諦めず頑張れる、そんな希望の存在になってくれています。「これほど素晴らしい環境なので、やはり国公立の美術大学が函館にあればと願っています。」と朝子さん。
生徒さんの中には、自分のお子さんを描いて絵として思い出に残したいと通われる方もいたそうです。素敵だなと思い私も描いてみましたという、朝子さんの娘さんの肖像画。ママから見た我が子の愛くるしい姿が、絵画ならではの温かみで表現されていて、見ているとつい微笑んでしまいます。絵が上手い上手くないの世界ではなく、やりたいことに挑戦して欲しい。好きなことをやっている時間は宝物です、と話す朝子さん。
自分の夢ややりたいことに向かって道すじを作れるよう、この教室でお手伝いしたいとの思いで今日も開講している『アップルムーン絵画教室・工房』。
お子さんの習い事として、ママの趣味の時間としても、興味がある方は是非問い合わせてみてはいかがでしょうか。
朝子さん、ありがとうございました!
個展やグループ展を開催することもあるそうなので、その際はままっち!でもお知らせしますね♪是非、間近で朝子さんの作品をご覧になってみてください♪
写真家「あらいあん」さんのご紹介です♪お楽しみに♪
住所 函館市本通2丁目19-18
メール info.applemoon@gmail.com
Facebook https://www.facebook.com/moon7art
ホームページ http://moon.bitter.jp/