産婆の手しごと第12回目:「1ヶ月健診以降のお風呂」

産後ケア助産院マーノの助産師、佐原(さわら)さんと瀬野(せの)さん。
お2人は函館市内の産院で、妊娠中~お産、産後のママに深く関わってきました。
目指すは【ママを孤独にしない子育て支援を!】
函館のプレママ、産後ママの生活や気持ちに寄り添う『産婆さん』として、すべてのママが子育てを楽しめることを願いながらコラムを綴ります。ご覧ください。

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第12回目のテーマ 【1ヶ月健診以降のお風呂】
佐原さん
佐原さん

ばばんば♪ばんばんばん♪(古いな)日本は温泉大国♨そして函館・道南も湯の川を筆頭に自分たちの身近に温泉があります。本州出身で友達になった人の中には函館で銭湯=温泉がすごく贅沢で、この料金で入れるの?!と驚いていた人もいました。また、銭湯ルールが全然そこそこの地域で違うようで、私も群馬にいたときに函館の銭湯ルールで考えていたらかなり面食らいました。ということで、今回はお風呂のお話です。以前にも連載の中で瀬野さんが書いてくれていたんですが、「1ヶ月健診後に一緒に赤ちゃんとお風呂に入っていいって言われたけど、どうやって入るの?」というママ達の声を聞くこともあり、今回はどうやって一緒にはいるかについて焦点を当てて書いていこうと思います。結論から言うと、「お風呂の入れ方に正解不正解はない、やりやすい方法が正解だ!」と身も蓋もないんですがそうなんです。以下、ご覧ください♪

安全面の注意
①安定した場所
お風呂の浴槽の上に蓋をしてその上にベビーバスをおいて洗うのはかなり危険です(ニュースにも出ていました!)。動くのが好きな子であればベビーバスチェアごと移動したり落下することもあります。安定した場所で行ってください。
②赤ちゃんから目を離さない
一番怖いのは溺れることです。5cmの水深があれば大人でも溺れると言います。赤ちゃんから目を離さないことをしっかり守りましょう。
③お湯の温度
冷えないよう・湯温が熱すぎないようにするのが前提です。赤ちゃんは体温調節もまだうまくできないのと、皮膚も弱いので冷えて具合が悪くなったり、大やけどを負って命に関わることもあります。

毎日じゃなくてもOK、シャワーだけでもOK
湯船に浸かる習慣がもともと無ければ、シャワーで一緒に身体を洗うだけで十分ですし、ママの体調などのことも考えれば必ずしも毎日絶対に入らなくてはいけないと言うことでもありません。身体を拭くだけでいい日だってあります。お話を聞くと「絶対入れなきゃいけないと思ってた!」と言われるママさんも結構多いです。赤ちゃんの全身の状態を見ることと、皮膚を清潔に保つことが目的でママ達に課せられた義務ではないので、堅く考えなくて大丈夫です。

佐原さん
佐原さん

そうは言っても、大きくなっていく子達のお風呂のやり方に関しては、その例すらも退院指導では話されることはなかなかありません。昔は銭湯に行くと小さい子達をつれた肝っ玉母ちゃんが慣れた手つきで次々と子どもたちの身体を洗ってお風呂に入れていく光景を見ましたが(昭和も昭和な時代ですね・・・年齢がばれますが)、今は見る機会がほぼ無いので、ネットの情報やママ友からどうやってお風呂に入れているか聞いたり、自分のお母さんや経験者から聞いたりだと思います。

赤ちゃんのお風呂の入れ方
1人で入浴させるのと、2人以上で入浴させるのでは方法は違ってきます。

<1人で赤ちゃんと一緒にお風呂~湯上がりまで>※写真をタップして拡大表示してください

赤ちゃんの風呂上がりの準備

まずはママが自分の入浴を終わらせる

洗い方の説明
ギャラリーの写真をタップして拡大表示してください(説明文あり)。

膝の上に赤ちゃんを乗せて洗う方法は、ママの腰に負担がかかってくるのと、良く動く赤ちゃんだと滑って落下することもあり危険なので、バスタオルや沐浴用スポンジなどをバスマットの上に敷き、その上で赤ちゃんの身体を洗うのもオススメです。お湯には長く浸からないので(せいぜい3分程度)ママは湯冷めをしやすいです。タオルガウンを使うと湯上がりにさっと羽織って赤ちゃんの着替えを済ませることができるので便利です。

<ママと赤ちゃん、違う時間帯に入浴の場合>
これまでのようにベビーバスや、バスチェアで身体を洗って終了して、赤ちゃんが寝ている時間などを見計らって安全に寝かせた上で自分のお風呂の時間を確保します。実際ゆっくりお風呂に入って・・・と言う時間はとれないのが現状です。自分一人でというときはシャワーのみで素早く済ませることが多いようです。
<2人以上で入れる場合>

2人以上であれば、お風呂の中で赤ちゃんの身体を洗って湯船に浸かる係と、湯上がりの赤ちゃんの着替え係の2つに役割分担をするとスムーズです。

身体の洗い方は、バスチェアでもタオルでもスポンジでも身体を清潔にできれば決まりはありませんが、身体の上から下にというように顔や頭を洗ってから身体を洗う流れの方がやりやすいと思います。

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