第50回【前編】
前回ご紹介したWavi Craft and Design ジェレミー ブランコさんからバトンが渡った50人目のゲストは、4月に開講するみかん箱のスタッフ「國嶋莉々」さんです。
函館西部地区でなにやら気になるものがスタートすると聞きつけ、末広町にあるカルチャーセンター臥牛館(がぎゅうかん)にやってきました。気になるものというのは”こどもがいくとこ・おとながいるとこ”がキャッチフレーズの『みかん箱』のこと。小学生から高校生までを対象にした会員制の子ども第三の居場所だという『みかん箱』について、スタッフの國嶋莉々さん、運営母体である株式会社ヒトココチ 取締役 福田琢磨さんにお話しをお伺いしました。前編では、『みかん箱』の舞台となるカルチャーセンター臥牛館の楽しい館内と國嶋さんの歩みについてご紹介。
1934年の函館大火を生き延びた建物と考えられていますが、正確な築年数は不明なこの建物。1階には学童クラブひのてん、その他にもダンススクールや囲碁・ニット教室、商盛会など幅広い世代が行き交う場となっています。國嶋さん福田さんに案内され館内を散策すると、古き建物ならではの不思議なものや貴重なものがたくさんでなんともおもしろい空間。3階から1階まで続く謎の筒(昔薬品会社が入居していた際に、薬を1階まで運ぶためと思われる)、重い金庫状の部屋(今は学童の漫画部屋に)、マニアにはたまらない歴史溢れる家具たち。そんな昭和初期にタイムスリップしたかのようなワクワクする空間と、函館西部地区という趣のある景観、周りを山と海に囲まれ自然を身近に感じられる恵まれた環境の中、子どもたちの”体験”を生み出す場として「アジア随一のおもしろビル」になるべく『みかん箱』の新たな挑戦がスタートします。気になる『みかん箱』については後編で詳しくご紹介します。
『みかん箱』のスタートメンバーとして携わることになった國嶋莉々さん。出身は宮城県、大学進学に伴い函館へ。学校では体験できないことをやってみたいと、中高生の頃から地域の夏祭りや図書館などボランティア活動にも参加してきました。大学時代に株式会社ヒトココチが制作に携わるはこだて国際民俗芸術祭のボランティアに参加したことがきっかけで現在に至ります。
「経験のすべてが将来に必ずしも役立つわけではないですが、自分の生き方や考え方に大きな影響を与えると思います。子どもたちに色々な”体験”を提供すると共に、”居場所”作りをしてあげられたらいいなと思います。」
子どもの純粋な笑顔が大好きという國嶋さん、想いや活動を記したnoteも是非チェックしてみてください。
カルチャーセンター臥牛館、古さとリノベーションされた現代がマッチして素敵でした!
さぁ後編ではいったい『みかん箱』って何?をご紹介しますよ~!
Cheer up!Baton.50 後編【3月26日(火)公開】