産婆の手しごと 第10回目:春眠暁を覚えずだけど・・・暁しか見ていない

産後ケア助産院マーノの助産師、佐原(さわら)さんと瀬野(せの)さん。
お2人は函館市内の産院で、妊娠中~お産、産後のママに深く関わってきました。
目指すは【ママを孤独にしない子育て支援を!】
函館のプレママ、産後ママの生活や気持ちに寄り添う『産婆さん』として、すべてのママが子育てを楽しめることを願いながらコラムを綴ります。ご覧ください。

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第10回目のテーマ【春眠暁を覚えずだけど・・・暁しか見ていない】

3月になって雪もだいぶ溶けて少しずつプラス気温の日も増えて・・・タイトル通り「春眠暁を覚えず」で本当に何をしていなくても眠い・・・。休みの日となると1日中寝ていることもしばしばな私ですが、本当に「眠れる」と言うことのありがたさを最近は痛感しています。

 

 

眠れる幸せ

育児中はママ達は本当にぐっすり眠れるということが何にも代えがたい幸せと感じる時があります。
産後すぐから退院して家に帰って間もないママ達は、どんなタイミングで眠りについてよいかまだリズムがつかめずに、赤ちゃんがスヤスヤ寝ていても「息してる?!」「なんか今ビクッてなった?!」とか無性に気になってしまって目をギンギンにして寝ている赤ちゃんを観察してしまい、気づいたら今日も睡眠時間がとれなかった・・・なんてことは良くあります。
勿論泣いている赤ちゃんをあやすのには時間も体力も使うのでヘトヘトなんですけど、気になって気持ちが高ぶってしまって寝れないこともあって、当院に来るママ達は「1時間でもぐっすり眠る時間がほしい」とみなさんおっしゃいます。月齢に応じて、赤ちゃんが寝返りを打つようになったら窒息していないかとか、ハイハイやつかまり立ちをするようになったらまた目が離せなくなるので、また寝れるタイミングがつかめなくなります。

佐原さん
佐原さん

睡眠が少しでもとれない状態が続いて、疲労がたまると、身体もそうですが気持ちも落ち込んでしまったり、イライラしたり不安定になります。だんだんと「なんで私だけこんなに辛いんだろう・・・」と世界でたった一人取り残されてしまったような孤立感や、周りに人はいるのに助けを求められるほどの体力も無く、どんどん削られる体力と気力で悪循環に陥ってしまう事もあり、これが続くと産後うつなどに繋がってしまうこともあります。次のページでそうならないための方法をご紹介します♪

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