2020年度から始まった新しい「学習指導要領」では、小学生が6年間で学ぶ漢字として1026字が定められています。これは、改定前の旧学習指導要領より20字増加しています。ちなみに、各学年ごとに習う漢字と数は下記の通りです。
1年生からこんなにたくさん覚えるのですね~(*_*)
学年ごとにしっかり記憶していかないと大変だ~!
小学校に入学したばかりの新1年生が、1年間で習う漢字は80字。少ないように思いますが、「ひらがな」や「カタカナ」を覚えた後の9月中旬頃から学習するのですから、かなりのボリュームです。
そこで、函館市内の小学校で使用している教科書(教育出版社)『ひろがることば しょうがくこくご 一上』で、漢字をどのように扱っているか見ていきたいと思います。
最初に漢字が出てくる単元は「けんかした山」
ここでは、「山」に続いて →日→月→火→木→雨→一→二→三 の9字を学習することになります。この単元では漢字の学び方(読み方・使い方・書き順)の基礎を学びます。次の単元から出てくる漢字は、上→下→川→人→手→四→五→六→七→八→九→十 の12字です。
教科書の巻末の「付録」には、「かん字を学ぼう」と「一上で学んだかん字」のページがあり、新しく学んだ漢字の読み方・使い方・書き順を復習することができます。※とても大事なページなので、親子で時々チェックすることをおすすめします。
例えば「火」 では、
ひ【新しく学んだ読み方】 使い方 火を消す、はな火
か【一緒に覚えたい読み方】 使い方 火山
ほ【小学校では学ばない読み方】
書き順 左右の点をさきに
例えば「上」では、
うえ【新しく学んだ読み方】 使い方 やねの上
じょう・かみ・あ-げる・あ-がる・のぼ-る・うわ【一緒に覚えたい読み方】 使い方 上下・川上・手を上げる・雨が上がる・さかを上る・上むき
しょう・のぼ-せる・のぼ-す【小学校では学ばない読み方】
書き順 縦棒を先に
※教科書の付録から抜粋
さらに、『ひろがることば しょうがくこくご 一下』では、59個の漢字が出てきます。小学一年生が、新しく出てくる漢字(80字)の読み方・使い方・筆順を覚えるのは大変ですが、漢字学習の基礎となるので、効率的に楽しく学ばせたいものです。この学年で、漢字に対する興味・関心を持ち80字をマスターすれば、二年生以降の漢字学習がスムーズにいきます。
漢字は、読み・書きや語彙力のベースとなるだけでなく、全ての教科の学習の土台となる重要なものです。とはいえ、数も多く、字形や書き順、部首、熟語など学年が進むにつれて覚えることも多いため、苦手意識を感じるお子さんも多いものです。そこで、効率的な漢字学習方法や学習を楽しくするアイデアなどを紹介していきます。
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