第37回【後編】
前編に引き続き、藤井源華さんに奥が深い剣道の魅力、函館五稜剣友会の活動などをお話し頂きました。実際に剣道を学ぶお子さんやママの声もお聞きしました♪
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ままっち! 剣道のどんなところに魅力を感じていますか?
藤井さん 勝ち負けだけではないところですね。剣道には『打って反省、打たれて感謝』という教えがあります。これは、自分が1本取った時には「本当に今の打ち方が最善だったのか?」と反省しさらに向上する、打たれた時には「相手が自分の隙(弱点)を教えてくれたのだ。」と感謝する精神です。このように、精神面でとても大切なことを学ぶことができる所が大きな魅力だと感じています。仕事やプライベートで、体がクタクタに疲れている状態で稽古に向かっても、帰る頃にはなぜかスッキリしているんです。私にとっては、心身のバランスを保つ役割もしてくれているのかな、と思います。
5年生の男子とママさんにもお話をお聞きしました。
ままっち! いつから剣道を始めましたか?剣道をやっていて何か変わったことはありますか?
男子 小学1年生からです。僕は、学校で嫌なことや大変なことがあっても逃げなくなりました。稽古を続けていたら、自分の心を強くすることができると思います。
ママさん 剣道をやっている時だけではなく、学校や家庭にいる場面でも忍耐力・根性が強くなったように感じますね。
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ままっち! 函館五稜剣友会に通うお子さん達は、稽古中はどのような様子ですか?
藤井さん 楽しく、真剣に、メリハリを持って取り組んでいます。それと、上級生が下級生の面倒を見てくれます。挨拶や声の出し方、防具の付け方などをアドバイスをしたり等、学年が上がるにつれ自然と下級生へのサポートをするようになります。子ども同士で上下関係を学んでいますね。
ままっち! 剣道を通して子どもたちはどのように成長していると感じますか?
藤井さん 始めたばかりの時には、試合で負けて泣いているだけだった子が『負けたくない!』と言うようになるんです。気持ちが強くなっているのが見て取れるんです。今までの経験上、『強くなりたい!』と言うお子さんは先生の動きをしっかり見る子。見られているからこそ私自身も勉強しなくては…と背筋が伸びますし、もっと強くしてあげたい!と熱が入ります。いいところはたくさん褒めて、気持ちを高めさせることを意識しています。どんと構えて、何かあった時にはすぐに手を差し伸べてあげられる指導者でありたいと考えています。
ままっち! これからの藤井さんの目標をお聞かせください。
藤井さん 昨年は先生方の励ましもあり、五段を取得することができました。これからも昇段を目指して日々稽古に励んでいきたいです。大人の大会にも出場したいですね。敷居が高いと思われがちな剣道ですが、そんなことはありません。興味のある方は気軽に見学に来てくださいね。
ままっち! 剣道を通していつまでも自分自身の向上を目指す姿、とても素敵でした。私も背筋が伸びたような思いです。ありがとうございました!