第47回【後編】
前編に引き続き地域密着型フリーランスとして「やくもの寺子屋」のマネージャーも務める『坂田純華(すみか)』さんです。
前編はコチラ⇩
八雲町にある廃業になった銭湯を改装して創られた『ゲストハウスsento』。そこに併設された『カフェラウンジsento』の一角を使用して開かれるプライベートスクール「やくもの寺子屋」では、少し変わった教育方針を持ち子どもたちの「選択肢を広げるための体験」を行っている。
やりたいを育む
子どもたちに今日は何を取り組みたいかを聞いても、ほとんどの子はやりたいことが出てこないといいます。それは「知らない」「体験していない」から。いろいろな経験をすることで、初めて自分のやりたいことが見えてくると、留学を経験し実感した純華さんは、子どもたちのやりたいを育み、そして実現できるサポートに力を入れています。
・地域に触れる
八雲町熊石の伝統的なお祭り「根崎神社例大祭」。子どもたちは山車造りから参加。伝統ある行事を知り、地域の人と触れ合うことは、地元を愛する心を育むとても大切な体験。世代間交流という面でも大きな役割があります。
・日本に触れる
自分の産まれた国ながら、知らないことも多い日本の行事。お月見のお団子作りをし、なぜお月見があるのかを調べ学ぶなど、行事の深掘りをし歴史を知ることを楽しみながら体験しています。その他にも、梅シロップ作りや手作りカルタ遊び、スタッフの出身地について学ぶ時間など、様々なテーマを毎月設けています。
・世界に触れる
『ゲストハウスsento』に訪れる世界各国のお客さんが無料で滞在する代わりにお手伝いをする「ヘルパー」という制度を利用して特別授業を行ってくれます。
出身国についてどんな国かをプレゼンしてもらい、その国についての疑問や不思議を話し合い知識を深めたり、地元料理を作ってもらいみんなで食べたりと、海外の方とコミュニケーションが当たり前にとれる環境は、都会でも中々できない貴重な体験。ゲストハウスはその大きな役割を果たしています。
国によっての文化や価値観の違いに気づき受け入れることで、違いはあれど皆同じ人としてごく自然に接することができていると、子どもたちの成長を実感しているといいます。
「最初は恥ずかしがって中々話しかけられず私が間に入ってコミュニケーションをとっていましたが、最近では「Oh my god!!」「Noooooh!」などとリアクションを英語でとるようになったり、自主的に話そうとする姿勢が見えてきたり、私としては感無量です!!」と純華さん。
やくもの寺子屋での活動以外にも、地域密着型フリーランスとして地方に住む子どもや地方活性化のための活動をしている純華さん。
全国の大学生に来てもらい地方の中高生と交流し、将来のキャリアや進学について考えるイベント「まなび場やくも」を開催。悩みや将来について相談したり、体験学習に参加したりと充実した時間を過ごせ人気なイベントです。
その他にも、今年の夏初めて「シャッフルキャンプ八雲」を開催。夏休みを利用し全国から子どもたちが集い、北海道の自然を満喫できるアクティビティやモノづくりなどを3泊4日で体験。八雲町の良さを味わってもらいながら、年齢や暮らす環境が違う人たちとの交流が子どもたちにとって大きな刺激となり、笑顔溢れるイベントとなったそう。
「誰かに”きっかけ”を与えらえる存在になりたい」と活動を続ける純華さんのこれからに注目です!
純華さん、ありがとうございました!
とても貴重な体験ができる八雲の子どもたちが羨ましいですね♪
八雲の88CAFEオーナー「井上麻衣子」さんです♪お楽しみ♪
Instagram https://www.instagram.com/sumiii1996_3/
やくもの寺子屋ホームページ https://yakumonoterakoya.localinfo.jp/