『あつまさ先生の道しるべ vol.4』~7・8時限目~

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英語教育の現状と課題を知ろう

 

あつまさ先生
あつまさ先生

こんにちは。
前回は小学校で使用されている英語教材を確認したり、幼児の英語教育についてお話しました。

今回は、「英語教育の現状と課題」について、今現在英語教育に携わる2名の先生にインタビューしました!
そして最後には、函館・近郊の数校の小学校へお願いした『外国語活動及び外国語に関する教員の意識アンケート』の結果もご紹介いたします。

どちらも興味深い内容です、どうぞご覧ください。

 

 

 

  7時限目  

あつまさ先生
あつまさ先生

桜井みちる先生は、高校教諭として長年の経歴を持ちながら、自ら希望して昨年4月に開校した、道南初の小中一貫義務教育学校「大沼岳陽学校」に勤務している英語教諭です。
また、優れた成果を上げた教職員に贈られる、本年度の文部科学大臣優秀教職員表彰に選ばれた、研究熱心な先生でもあります。

実は、私の小学校教員時代の自慢できる教え子(ブラスバンド部でピアノ担当)です。

あつまさ先生
みちる先生が勤務する大沼岳陽学校の英語教育の現状をお聞かせください。

みちる先生
外国語は1年生から9年生まで(小学1年から中学3年まで)授業があります。
小学校1・2学年でも、英語の授業(年間10時間)があるのが学校の特色です。 小学校1・2年は文科省の検定教科書がないので、歌(きらきら星)・絵本(はらぺこあおむし)・劇(おおきなかぶ)などを組み合わせ、楽しく遊びながら英語が身につくようなプログラムを組んでいます。
私は、ほぼすべての英語の授業にたずさわっています。もう1人英語専任教員、中学生の授業は全てチームティーチングで行っています。小学校では、私のような英語専任教諭と担任の先生がチームで授業をしています。担任の先生も一緒に英語を話している、という環境は、こどもたちにとって嬉しく、安心するようです。社会状況が落ち着いたら、このチームに外国人教諭も加わることになっています。

あつまさ先生
英語の授業はオールイングリッシュで進めているのですか?

みちる先生
なるべく英語で行うように心がけてはいますが、それで子どもたちがわからなくて英語がきらいになってしまったら本末転倒です。
英語の割合は学年が上がるにつれて増えていき、小学校低学年では30~40%、中学年では50~60%、高学年では70~80%、中学生では90~100%イメージして、限られた授業時間の中で、できるだけ多くの英語に触れさせたいと思っています。そのことで子どものわかる単語や表現も自然に増えてきていると感じます。私は昨年まで高校で教えていましたが、英語でたくさん話される授業は小さいころの方が抵抗なく入っていけるような印象を持っています。

あつまさ先生
あつまさ先生

小さい頃から『英語のシャワー』を浴びせ一人でも多くの子どもたちに英語の楽しさを味わってほしいと願っているわけですね。

あつまさ先生
高校ではどんな授業をしていましたか?

みちる先生
高校での私の授業では、スピーチ、ディスカッション、ディベートをよく取り入れていました。多彩な表現力や、即座に自分の意見を言えたり、話し合いのなかでよりよい結論を見いだせる力を鍛えていました。「話す」ことが目的なのではなくて、その内容に個性や深みやおもしろさがあると、嬉しくなってしまいます。

あつまさ先生
高校で長年英語指導をしていた経験から提言できることは?

みちる先生
文法や単語の知識はあるのに、自分の意見を話したり、書いたりすることができない高校生は少し前まではとても多かったです。最近は小学校や、中学校でもコミュニケーションに力を入れていることもあり、話すことができる生徒が増えてきました。高校を卒業し、大学に進学しても就職しても、今の若い人達は必ず海外の人と関わる機会がある時代に生きていると思います。観光でも、ビジネスでも、生徒達が英語を使うことができたら、彼らの世界やできることや会える人の可能性は広がります。全員に、英語が使えるようになるために勉強する機会が平等に与えられるべきと思っています。

 

あつまさ先生
それでは現在の小中学校での授業形態や、みちる先生の指導方針は?

みちる先生
今教えている中学生には、ごく限られた単語しかまだ知らなくても、話す内容に必ず自分なりの感想や説明をがんばって付け加えるように指導しています。コミュニケーション力は大事なのですが、それを下支えするのはやはり文法語彙力なので、どの力もバランス良く身につけられるように授業を組み立てています。
小中学校で教えることは初めてですが、自分が英語が好きで得意になり、それを職業にしているものですから、英語学習の入り口に立つこどもたちには英語が「楽しい」「好きだ」と思えるような授業をしたいと思っています。教え込むのではなく、遊びや活動の中で繰り返し使って、自然と口をついてでるようになじませていく。実際は高レベルに英語を習得するまでには、文法や膨大な語彙の習得など多くのハードルがあります。だからこそ初めての出会いは楽しく、ルールを欲しがるようになる高学年になったときに徐々に文法やライティング指導を入れていくという子どもたちの学齢と、興味と、ニーズに合った、バランスの良い英語教育を日々模索しています。

 

\幼稚園児の子どもを持つままっち!スタッフTammyも質問!/

Tammy
Tammy

みちる先生、小学校3年生までに、ここまでできているとスムーズに授業に臨めるという英語のレベルはありますか?

みちる先生
みちる先生

必要なレベルはありません。全くの初めてで、大丈夫です。小学校外国語のイメージは、わたしたちが中学で学んだことが下に降りてきた、というものとは全く違います。中学校でスムーズに授業にのぞめるように、小さいころに興味を育て、身近な英語に親しんでいる準備過程ですので、余裕をもって見守ってあげてください。小学校の英語が楽しくて、時数が少ないからもっとやりたい、と自分から言い出したお子さんには、可能な限りでよいので外部のスクール(英会話教室)を検討するのも一案でしょう。

 

Tammy
Tammy

今の英語教育は私が中学生の頃(約20年前)と比べると、かなりレベルアップしていると思うのですが・・・?

みちる先生
みちる先生

来年度から(令和3年度)、中学校の教科書が変わります。内容は、現在のものより、ボリュームが増えて、スタートも従来のような”Hi. How are you?”などの簡単なあいさつがレッスン1ではないでしょう。おそらく「好きなもの」とか、「できること」、なども初期段階から盛り込まれるように思います。それらの基本的な会話表現は、わたしたちとは違い、今の小学生はすでに習っているのですから、教科書のスタートレベルが上がっているのも当然といえます。こどもたちは小学校で習った表現が、もう一度中学校で出てくるという感覚でしょうが、新教育課程がどうなるか、これもスタートしなければわからないことです。文章量は多くなると思いますので、教える側がなにをどこまで扱うかを精選しなければならないな、ということは心しております。

 

 

あつまさ先生
あつまさ先生

みちる先生、貴重なアドバイスの数々ありがとうございました!
コロナ禍が収束したら貴校を訪問し、授業を参観したいものですね

 

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お2人目にインタビュー!幼稚園でも講師を務める『ガルシア先生』です!

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