『あつまさ先生の道しるべ vol.5』~9時限目~

小学校では2020年に新学習指導要領が完全実施になりました。今回の改訂で大きく変更された点は、①英語の教科化 ②道徳の教科化 ③プログラミング教育の導入 の3点です。

そこで今回は、9時限目『プログラミング教育について』についてご紹介したいと思います。

 

①英語の教科化については、5・6時限目 7・8時限目をご覧ください(^^)/

 

 

  9時限目  

 

 

なぜ小学校に、プログラミング教育を導入することになったのですか?

 

 

 

あつまさ先生
あつまさ先生

少し長くなりますが、文部科学省が令和2年2月に発行した手引きを一部引用して説明します。

 

今日、コンピュータは人々の生活の様々な場面で活用されています。家電や自動車をはじめ身近なものの多くにもコンピュータが内蔵され、人々の生活を便利で豊かなものにしています。誰にとっても、あらゆる活動において、コンピュータなどの情報機器やサービスとそれによってもたらされる情報を適切に選択・活用して問題を解決していくことが不可欠な社会が到来しつつあります。

コンピュータは人が命令を与えることによって動作します。この命令が「プログラム」であり、命令を与えることが「プログラミング」です。プログラミングによって、コンピュータに自分が求める動作をさせることができるとともに、コンピュータの仕組みの一端をうかがい知ることができるので、コンピュータが「魔法の箱」ではなくなり、より主体的に活用することにつながります。

プログラミング教育は子どもたちの可能性を広げることにもつながります。プログラミングの能力を開花させ、創造力を発揮して、起業する若者や特許を取得する子どもも現れています。子どもが秘めている可能性を発掘し、将来の社会で活躍できるきっかけとなることも期待できるのです

このように、コンピュータを理解し上手に活用していく力を身に付けることは、あらゆる活動においてコンピュータ等を活用することが求められるこれからの社会を生きていく子どもたちにとって、将来どのような職業に就くとしても、極めて重要なこととなっています。諸外国においても、初等教育の段階からプログラミング教育を導入する動きが見られます。

 

あつまさ先生
あつまさ先生

こうしたことから、この度の学習指導要領改訂において、小・中・高等学校を通じてプログラミング教育を充実することとし、2020年度から小学校においてもプログラミング教育を導入することとなったわけです。

 

なるほど!
それで全小中学生に、一人一台のタブレットが函館でも配備されるのですね!

 

あつまさ先生
あつまさ先生

そうです、これにより情報通信技術(ICT)が学校教育の基礎的なツールとなりますね。
また、文部科学省の有識者会議では、2024年度にデジタル教科書の本格導入を目指しているようです。

 

大まかに言えば、

①プログラミング的思考を育むこと
②プログラムや情報技術社会における役割について気づき、それらを上手に活用してよりよい社会を築いていこうとする態度を育むこと
③各教科等の中で実施する場合には、各教科等での学びをより確実なものとすること

の3つと言えます。

 

”プログラミング的思考”とは、自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つひとつの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力のことを言います。

 

プログラミングという作業を学びながら、物事を論理的に考える力を養う。これは授業としてだけでなく、私生活にもとても役立つ思考ですね!✨

 

 

あくまでも参考例ですが、以下のように各教科の中にプログラミングを取り入れながら学んでいるようです。

算数や社会、理科などの教科にプログラミングを取り入れて勉強するんですね!

プログラミングを通して、各教科にもより興味を持って学ぶことができそう♪

 

あつまさ先生
あつまさ先生

【スクラッチ3.0】というプログラミング勉強ツールを使用しながら、学習しているようですよ。

 

小学校プログラミング教育の

“参考になるホームページ”

①みらプロ2020(文科省、総務省、経済産業省)
https://mirapro.miraino-manabi.jp

②スクラッチ(プログラムの開始は、サイト上部「作ってみよう」をクリック)
https://scratch.mit.edu/

③未来の学びコンソーシアム(文科省、総務省、経済産業省)
https://miraino-manabi.jp/

④函館市教育委員会発行 プログラミング教育の手引~サポートガイド~(第二版)
https://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/2020052800029/

 

私たちママパパ世代にとって、あまり馴染みのない「プログラミング」。
プログラマーの育成を目的としているわけではなく、プログラミングという作業を通じて、論理的に考えるやコンピューターの仕組みに慣れるという、これからの時代を生きていく上でとても重要な教科だということが分かりました!
子どもたちが学校から帰ってきたら、プログラミングについて会話ができそうですね♪



10時限目
では、小学校校長のご経験を持つあつまさ先生だからこそ伝えたい【小学校入学準備で大切なこと】についてご紹介しています。そちらも併せてご覧ください♪

10時限目はこちらからご覧いただけます。