『あつまさ先生の道しるべvol.47』~絵本の読み聞かせのすすめ(4~6歳児編)~

前回の0~3歳児編に続き、今回は4~6歳児におすすめの絵本をご紹介します。
選定にあたっては下記の3点を参考にしました。

① 筆者が実際に我が子や教え子に読み聞かせて人気があった絵本
②「ひっぽのひげ文庫」で、ひげさんが紹介してくれたおすすめの絵本
③ 読み聞かせボランティアの方々が、小学校や幼稚園で子どもたちに読み聞かせしてくれた絵本
あつまさ先生
あつまさ先生

今回は4~6歳児編をご紹介します!

4歳児におすすめの絵本


おかあさん だいすきだよ  
作・絵:みやにし たつや 出版社:金の星社

この絵本は、子どもの目線で「もし、こうしてくれたら、もっとおかあさんのことだいすきだよ」という気持ちが描かれています。ページをめくるたびに温かい気持ちになるのは、もちろんお母さんも、そんな子どもの気持ちをわかっているから。そうだよね、そうだよね、と、たくさんたくさん、温かい気持ちを味わうことができる絵本です。
\「えほんカフェひっぽ」のひげさんもオススメ!/
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てぶくろがいっぱい
作:フローレンス・スロボドギン  絵:ルイス・スロボドギン  出版社:偕成社

手袋を片方なくしたふたごの家に、続々と落とし物の手袋が届けられます。いったいどうしたらいいの?心暖まる絵本です。
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おもちのきもち
作:かがくい ひろし 出版社:講談社
お餅に心があったらどんな気持ちなんだろう? 奇想天外な発想のユーモア溢れる絵本です。
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14ひきの あさごはん
作・絵:いわむら かずお 出版者:童心社

『14ひきのひっこし』と同時に刊行された、人気ロングセラー絵本「14ひきのシリーズ」の最初の1冊。すがすがしい森の朝を舞台に、14ひきたちの1日のはじまりを描いた、累計部数100万部をこえる人気のロングセラー絵本です。
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さくら
作:長谷川 摂子 絵:矢間 芳子 出版社:福音館書店

お花見のとき以外の桜の姿は、意外と知られてはいないのではないでしょうか。花が散って葉桜になると、葉陰には小さなサクランボが実り始めます。夏には木は虫で大賑わい。秋になると、葉は赤や黄色に色を変え、冬には葉をすっかり落とします。よく見ると、枝の先には小さな蕾が…。一本の桜の一年を、長年の観察にもとづく精緻な絵と、リズム感のある文で描いた絵本です。

 

5歳児におすすめの絵本


ともだちや
作:内田 麟太郎 絵:降矢 なな 出版社:偕成社

1時間100円で友だちになる〈ともだちや〉。おかしな思いつきからはじまった、キツネとオオカミの「おれたち、ともだち」絵本。

いじわる
作・絵:せな けいこ 出版社:鈴木出版

心の中にあるいじわるの芽を育てないことが、争いごとをなくす一番いい方法なのかもしれません。いじわるな気持ちになったとき、思い出してほしい絵本です。

トイレにいっていいですか
作:寺村 輝夫 絵:和歌山 静子 出版社:あかね書房

オムくんは学校のトイレがきらいです。上級生やいじわるな人もくるのであとまわしにされ、休み時間にいけません。とうとうがまんできなくなって…。

どろだんご
作:たなか よしゆき 絵:のさか ゆうさく 出版社:福音館書店

泥遊びの楽しさを描いた絵本。どろだんごを作って遊ぶ子どもたちの様子や、どろだんごの特徴や歴史などを紹介しています。

おとうさんのえほん
作・絵:高畠 純   出版社:絵本館

いろんな動物のおとうさんが登場してムフフ、アハハと笑わせたり、うちのおとうさんにそっくりと、うなずかせてくれます。おとうさんはどんな気持ちで読んでくれるかな?

 

6歳児におすすめの絵本


あまがえるのたんじょう
作:たての ひろし 絵:かわしま はるこ 出版社:世界文化社

繁殖からおたまじゃくし、あまがえるになるまでの3匹の成長と出会いの物語を、透明感溢れる水彩でみずみずしく描いた科学ファンタジー。小さな生き物の命の尊さや生き様を通して、子どもたちに、未来への希望と生きる力を届けてくれる絵本です。

くまのこうちょうせんせい
作:こんの ひとみ 絵: いもと ようこ 出版社:金の星社

この絵本は、がんによる余命3ヵ月の宣告を受けた1人の校長先生の実話を元に作られました。かつて、生徒へ自らの病で弱りゆく姿をありのままに見せる事で、命について共に考える授業「命の授業」を最期まで続けた校長先生がいたのです。闘病生活を通じて知ったという、小さな声にも耳を傾けて、弱さへ寄り添う大切さ。教師として、人間として、問い続けた、精一杯生きる意味。これは、1人の校長先生が遺した、「生きる」事についてのメッセージが込められている、くまのこうちょうせんせいのお話です。

とべバッタ
作・絵:田島 征三 出版社:偕成社
恐ろしい天敵から身を守るため、小さな茂みに隠れすんでいたバッタが決心して、大空に向かって飛んでいった。力強く痛快な絵本です。

ねえ だっこして
作:竹下 文子 絵:田中 清代 出版社:金の星社

せつなくてちょっと甘酸っぱいネコの気持ちを描いた絵本。お母さんにだっこしてほしい気持ちと、我慢しようと葛藤する気持ち。そんなせつないネコの心情を描いています。弟や妹が生まれた時の子どもの気持ちと、どこか重なって見えてくる絵本です。

だいじょうぶ だいじょうぶ
作・絵:いとう ひろし 出版社:講談社

小さなぼくが不安な気持ちになると、いつもおまじないの言葉で助けてくれたおじいちゃん。生きていくためのしなやかな強さを育む、心にしみる絵本です。
あつまさ先生
あつまさ先生

今回は、おすすめしたい絵本を0~3歳児編、4~6歳児編と35冊に絞って紹介しました。是非、お目に留まった絵本を選んでお子さんに読み聞かせしてみてはいかがでしょうか。親子の最高のコミュニケーションツールになることでしょう。

幼少期に親が読み聞かせしてくれた絵本を、子どもは大人になっても覚えているものです。実際、お盆で帰省していた我が息子(35歳)も、この原稿を見て懐かしく当時を思い出していました。

 


次回は、「幼稚園見学でのチェックポイント」を紹介します。
【公開予定日:2024年9月25日(水)】